アルテミスSを制したブラウンラチェットとルメール(撮影・園田高夫)

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 「アルテミスS・G3」(26日、東京)

 今週もルメールだ。3番人気のブラウンラチェット(牝2歳、美浦・手塚)がデビューから無傷2連勝で重賞初制覇。3歳ダート王者フォーエバーヤングの異父妹が芝でタイトルを奪取した。

 レースはミストレスが好発からハナを切る展開。前半3F35秒1のペースで流れるなか、ブラウンラチェットはインの2、3番手を楽な手応えで追走した。各馬が追い比べとなった直線で逃げ馬をつかまえると、最後まで伸び脚は衰えることはなかった。しぶとく逃げ粘った7番人気のミストレスが2着。3着は外から追い上げたショウナンザナドゥが入り、1番人気のカムニャックは伸びを欠き6着に敗れた。

 ルメールは10月に入って毎日王冠、秋華賞、府中牝馬S、菊花賞に続く重賞5勝目。絶好調の鞍上は「すごくいい子でしたね。乗りやすかったし、いい脚を使ってくれた。2番手で完璧なレース。道中で息がずっと入りましたし、ずっと自分のリズムで走りましたし。最後はリードホースの後ろから出して行く時、すごくいい反応をしてくれました」と笑顔を見せた。今年の2冠牝馬チェルヴィニアなど直近8年で5頭の勝ち馬がG1馬になっている出世レース。新たな名牝候補が誕生し、「まだまだ若い馬。2戦目でしたから、まだ伸びしろはあると思います。今年は絶対にトップレベルに行けるね。楽しみ」と、将来性に太鼓判を押していた。