力投する菅野智之(カメラ・相川 和寛)

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◆2024 JERA クライマックスシリーズ セ・ファイナルステージ 第6戦 巨人2―3DeNA(21日・東京ドーム)

 2―2の同点で迎えた8回から、17日のCS最終シリーズ第2戦に先発した菅野智之投手が小林誠司捕手との「スガコバ」バッテリーで大きな歓声を受けて登板。救援登板は18年レギュラーシーズン最終戦の10月9日阪神戦(甲子園)以来、2204日ぶり、ポストシーズンでは初となった。

 8回は宮崎敏郎内野手を投ゴロ、戸柱恭孝捕手を二ゴロ、梶原昂希外野手は152キロのストレートで空振り三振に打ち取り、ピシャリを抑えたが、9回に勝ち越しを許した。先頭の森敬斗内野手に右前打を許し、送りバントで1死二塁。桑原将志外野手の三ゴロで森敬が三進し2死三塁とされ、牧秀悟内野手に左前タイムリーを打たれ、土壇場で勝ち越された。

 杉内俊哉投手チーフコーチは菅野について「元々8回、9回行かせようと思っていたのでね。大勢は4連投になるから延長12回の時だけ使うって本人には伝えていた。(菅野)智でいって負けたら仕方ないなって思っていた。智も力強いボール投げてましたし、仕方ないですこれはもう僕は納得しています」と語った。また「智はずっと謝ってましたよ。すみませんでしたって。でも、僕的に悔いがないのでね選手はみんな悔しいでしょうけど。腹くくってこっちもいってますので仕方ないですね」と今季、チームを支え続けた大エースへの思いも口にした。

 日本シリーズ進出はかなわず、悔しい敗戦となったが、今季の投手陣は大奮闘。「本当に選手のおかげで僕自身すごい良い経験をさせてもらいましたし、もう感謝しかないですね」と杉内コーチは選手達へ感謝の思いを述べ、球場をあとにした。