中国のエネルギー消費構造、改善続く

15日、「2024中国国際鉱業大会」を見学する来場者。(天津=新華社記者/孫凡越)

 【新華社天津10月21日】中国では、鉱物資源の節約と集約化、総合利用が着実に進み、エネルギー消費構造の改善が続いている。天津でこのほど開催された「2024中国国際鉱業大会」で明らかとなった。

 自然資源部が大会で発表した「中国鉱物資源報告書(2024)」によると、23年の一次エネルギー(自然から直接採取できるエネルギー)の消費量に占める石炭の割合は55.3%で、10年前より12.1ポイント低下した。電源構成における水力、原子力、風力、太陽光発電など非化石エネルギーの割合は10.2%から17.9%に上昇した。

 エネルギーの安全で安定した供給能力、およびエネルギーや鉱物の生産量は高まりつつある。23年の一次エネルギー生産量は標準炭換算で前年比4.2%増の48億3千万トン、石炭生産量は3.4%増の47億1千万トンで、石炭消費量は5.6%増加した。

 同部は、鉱物資源の開発・利用状況の調査・評価に本格的に取り組むとともに、石炭、石油、金、黒鉛(グラファイト)など85品目の鉱物資源に関する3指標(採収率、実収率、総合利用率)の最低水準を定めた。

 アナリストは、こうした措置が中国の鉱物資源の全面的な節約と効率的な利用を促し、資源の総合的な利用効率の向上に役立つとの認識を示した。