7回1死一、三塁、岸田行倫のスクイズで三塁走者・坂本勇人(左)が生還。迎える阿部慎之助監督(カメラ・相川 和寛)

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◆2024 JERA クライマックスシリーズ セ・ファイナルステージ 第4戦 巨人4―1DeNA(19日・東京ドーム)

 巨人が崖っぷちで意地をみせ、DeNAに競り勝った。日本シリーズ進出をかけたCS最終ステージ、DeNAに3連敗を喫し、1勝のアドバンテージを含めても1勝3敗とあとがない巨人だったが、阿部慎之助監督の采配がさえ7回に一気に3点を勝ち越し、逃げ切った。レギュラーシーズンで8勝の先発・井上温大投手は5回まで一人の走者も出さないパーフェクトの好投、6回に戸柱恭孝捕手に同点アーチを許し降板したが、プレッシャーのかかる試合で勝ちに導く好投。救援陣は無失点の好リリーフをみせた。

【巨人・阿部慎之助監督の試合後のコメント】

―チーム一丸で1勝をつかんだ

「いやもう、崖っぷちなのでね。もうあと1個も負けなきゃいいんだと思ってやった結果、やっと勝てましたね」

―坂本はヘッドスライディングも

「いやもう、必死さが伝わってくるし、それだけじゃないですか」

―岸田がセーフティースクイズ、増田大との重盗もあり攻めの攻撃

「やっぱり相手にプレッシャーをかけられていなかったというのもありましたし、失敗を恐れずね、どんどん動いていくぞっていうのは言ってあったので、期待にこたえてくれましたね」

―ヘルナンデスが電撃復帰、状態は

「状態も何もないんでね。もういってもらうしかないので」

―明日に向けて

「もう今日と同じですね。みんなで1個勝ったので何とか流れ変わると思っていますので。また明日頑張ります」

―負けたら終わりの試合で井上が6回まで快投

「なんかずーっと、まーた同じような流れだなみたいなね。なんか2点取れそうなところ1点しか取れなくて、結局誰かの一発で追いつかれて。ああ、ああ、ああと思って見てたんだけど」

―7回の攻撃は仕掛けた

「そうだね、もちろん逆転しなきゃいけないところだったし、思い切ってね。ドキドキしたよ俺が」

―泥臭く点を取った

「そうですね。そういうのもあるし。短期決戦だからね、ああやってどんどん選手を代えていこうっていうのもね、ちょうど川相さんからもそういうアドバイスいただいたんで。なかなか動けなかったんですけど、そのアドバイスがあってバンバン代えて」

―試合前は選手にどんな言葉を

「こういう、ね、本当に強いチームになるために、ここからやり返せたら本当に強いチームだなと思うし、そうなれるかもしれないチャンスがあるんだから、そこはもうチャレンジしていこうよっていうのはね、みんなで言いました」

―吉川も出場はなかったが電撃登録してベンチ入り

「本人がファイティングポーズ取ってくれたのでね。何とか貢献したいということで。骨はポキッて折れちゃっているけど。気持ちで入ってくれましたね」

―同点で好投の井上交代の決断

「まあ追いつかれてしまったのでね、もうピッチャーも後のピッチャーいますし、そこを信頼して攻撃に転じるということで代えました」

―最初から6イニングの予定とかではなく

「いや、もうホームラン打たれた瞬間に代えるって決めていたので」

―船迫から同じ右のケラーに交代してオースティン、宮崎を連続三振

「いや船迫が右バッターのインコース放れないのでね、代えました。以上です」