「自分の体に合うかどうか」で考えるイス選び。椎間板ヘルニアになった僕が使い続けているオカムラの椅子
椅子は最小の建築物。それだけに奥が深い。
僕が椎間板ヘルニアになったのが9年前。整形外科やら筋トレやらのおかげで今ではかなりマシになりましたが、当時は突然の神経痛に動けなくなることもちょくちょくありました。
「腰って、本当に大事。いや本当に」
そう思ってから、本気のデスクチェアを探し始めました。大塚家具やオフィスバスターズなどでいろんな椅子にお尻をうずめまくった結果、選んだのはオカムラの「バロン」。かれこれ8年ほど愛用しています。
機能面の快適さもヨシ
メッシュの座面による通気性の良さ
メッシュの座面による通気性の良さは特に気に入っている点です。沈み込み具合と腰支え位置のバランスも良い感じで、これが「バロン」を選んだ要素でもあります。
ただ、かなり毛羽立ちやすいというか、ホコリが溜まりやすい面も。
掃除機でガーっとやれば一気に取れるけど、メッシュの目に詰まった繊維を取るなら拭き掃除が必要。でもメッシュの座り心地が好きだからね、これくらいはコラテラルよ。
「座面の前後移動」は欲しい
リクライニングの荷重閾値、座面の前後移動、高さ調整など、高級チェアらしく一通りの機能は揃っています。
個人的に“座面の前後移動”は欲しい要素で、座面が前すぎると裏ももの圧迫が気になってくるし、かといって後ろすぎても荷重バランスが悪い。お好みの位置を決めつつ、その時の服や体の調子でちょくちょく動かしています。
高さ＆角度調整できる肘掛け
肘掛けのありかなしかを選べるんですが、僕はありを選択。肘の荷重を預けられるので、肩や腕周りの緊張を軽くできます。ガッツリPCと向き合う人であれば、チェアに肘掛けはつけときましょ！
肘掛けは、高さ調整と角度調整が可能。このあたりの機能は昨今のゲーミングチェアでも珍しくありませんね。デスクに椅子をしまう時に、肘掛けがギリギリ入る高さに調整できるとなんか嬉しい。
ローバック選んだけど、ハイバックがよかったかも…
僕が使っているのはローバックタイプですが、今にして思うとハイバックにしておけば良かったとちょっと後悔しています…。ローバックは肩の可動域が確保できるものの、ハイバックならヘッドレストも使えるし背中全体を支えてくれます。当時は本体が大きくなってしまうことを嫌がったのか、あるいは予算の問題か…。
（というか、僕はローバックタイプを当時8万円1000円で買ったけど、今14万円くらいになってる!? 値上げこっわ！）
大事なのは「自分の体に合うかどうか」
椅子選びは高級モデルであれば間違いないとは限らない世界で、体格や作業内容、デスク環境などなどで大きく変わってきます。「10万円の椅子より2万円の椅子の方がラクだった」なんて話も珍しくない世界です。あぁ恐ろしい…。
ゆえに「バロンは良いぞ」ではなく「自分の体にあった椅子を選ぶのは良いぞ」と、強く言いたい。
特に自宅でデスクワークしがちな人は、予算を多めにとってもマイ・ベスト・椅子を探すことを本当に、ほんっとうにオススメします。もし腰痛になっていないならなおさら、すでになっている人はASAP（できるだけ早く）で！
あとは可能な限り実物の椅子に座って試した方が良いです。試すときは靴も脱いで（靴の高さで座り心地が変わるから）、ノートPCなど普段の作業環境をシミュレートできればなおベター。有名なアーロンチェアやエルゴヒューマンも、僕はなんか違うなーって感じだったので。
Photo: ヤマダユウス型
