米サード・ポイント、11月選挙で共和党勝利見込みポートフォリオ調整
Svea Herbst-Bayliss
[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米著名投資家ダニエル・ローブ氏は、11月5日の米選挙で共和党が勝利する可能性が高まっているとし、それを踏まえてポートフォリオを調整していると明らかにした。
自身が率いるヘッジファンド運営会社サード・ポイントの投資家に宛てた17日付の書簡で「共和党がホワイトハウスで勝利する可能性が高まっており、これは特定のセクターと市場全体に好影響を与える」と指摘した。ロイターが書簡のコピーを確認した。
書簡によると、サード・ポイントは株式やオプションを購入し、「こうしたシナリオから利益を得られる可能性がある」ポジションを増やした。一方「利益を得られない企業からポートフォリオをシフト」している。具体的にどのような取引を行っているかは明らかにしてない。
ローブ氏は、トランプ氏が負けたとしても共和党は上院で多数派を確保し、「民主党圧勝」の「経済的マイナスの影響」を制限できると予想している。
ローブ氏の主力ファンドの年初来のリターンは約14%。一方、S&P500指数は年初から約23.6%上昇している。
ローブ氏は、景気後退(リセッション)が迫っている兆候はなく、インフレも鈍化しつつある中、引き続き金利を引き下げる必要があると指摘。健全な個人消費と活発な個人投資によって市場は今後も支援されるとの見通しを示した。