広島のドラフト1位指名の公言を受け決意を語る明大・宗山

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 「東京六大学野球、立大5−4明大」(12日、神宮球場)

 1回戦2試合が行われ、立大が明大に先勝した。明大は、広島が24日のドラフト会議で1位指名することを公表した宗山塁内野手(4年・広陵)が2安打2打点の活躍もあと一歩及ばず。法大は東大に快勝した。

 ドラ1が確約された男の表情は引き締まったままだった。広島が最上位での指名を公言した翌日の試合で、2安打2打点の活躍を見せた宗山。それでも「まだまだ改善の余地がある打撃だった」と冷静に語った。

 2人態勢の広島を含め、阪神など6球団8人のスカウトが視察した中、いきなり魅せたのは初回1死二塁の好機。立大エースの小畠が投じた147キロを中前にはじき返し、試合開始からわずか6球で先制点を奪った。

 「どんな形でも、まずは走者をかえすというのを意識していたので良かったです」。3−5の六回1死満塁では1点差に迫る右前適時打をマーク。ただ、一塁上で首をかしげ「満塁だったので、2点、3点と取れることがベストだった」と反省した。

 広島・三次市出身の宗山は地元からのラブコールを「高い評価をしていただいたことは非常にうれしい」と受け止めつつ「自分のやることは変えず、それに見合う結果やチームを引っ張っていく姿勢を見せることができたら」と決意。チームのために最善を尽くしながら“運命の日”を迎える。