報道各社のインタビューに答える日本国際博覧会協会の十倉雅和会長=10日午前、東京都千代田区

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 2025年大阪・関西万博の開幕まで今月13日で半年となるのを前に、日本国際博覧会協会の十倉雅和会長(経団連会長)は10日、報道各社のインタビューに応じた。

 前売り入場券の販売が開幕までの目標「1400万枚」の約半分にとどまっていることについて「これから加速する」と強調。開幕までの海外パビリオンの完成にも自信を見せた。

 ―チケットの販売状況をどう見るか。

 入場予約が13日から始まり、これから加速すると思う。ナショナルデー、催事などのコンテンツを発信していく。

 ―大阪・関西と比べ、その他地域では盛り上がりに温度差がある。

 地元以外の方に万博の魅力を伝えるのに(重要なのは)やはりコンテンツだ。パビリオンなどもあるが、イベントで日本各地のお祭りや文化を紹介する。積極的に宣伝していきたい。

 ―海外パビリオン建設の進捗(しんちょく)は。

 大型重機が入る工事は今月中旬までと言ってきたが、個別の事情で少し遅れるところもある。ただ、十分調整できる範囲で、開幕までには全部間に合わせる自信を持っている。

 ―万博成功の定義は何か。

 今回の万博は、命をテーマに知恵と技術を持ち寄るという体験参加型。同時に、日本の良さ、文化も世界に発信するという中身の濃いものにしたい。それが十分達成できたかどうかだ。予算は決められた範囲内でやる。どれだけの人が来るかも一つの(判断)材料になる。