●生放送のドキドキ感はライブのステージと同じ

ダンス&ボーカルグループ・三代目 J SOUL BROTHERSの山下健二郎がMCを務めるBSJapanextのバスケットボール情報番組『Bリーグ全力応援! バスケ魂 presented by バスケットLIVE』(毎週火曜22:00〜)が、1日にスタートした。

情報番組『ZIP!』(日本テレビ)に長年にわたり出演するだけに、初回の生放送から安定感あるMCぶりを見せた山下。本番直後にインタビューすると、この番組を担当するにあたっての喜びや使命感、さらには中学・高校時代のバスケ部の経験が今に生きることなどを語ってくれた――。

山下健二郎

○地元・京都ハンナリーズを陰ながら応援」

――まずは初回の生放送を終えてのご感想から伺わせてください。

あっという間に終わりました。Bリーグ結成からワールドカップでパリ五輪の切符を自力で勝ち取って、パリ五輪は現地で見させてもらって、もうバスケ熱がどんどん上がっております。今本当に盛り上がっているBリーグの番組でMCができるなんて、こんな幸せなことはないので、これからどんどんBリーグとこの番組が盛り上がることに協力できたらと思って、一生懸命頑張りました。

――バスケ関係のレギュラー番組のお仕事は、これが初めてということで、喜びもひとしおですね。

そうですね。僕が学生の頃は、バスケってプロリーグがなくて厳しい状況だったのですが、Bリーグが始まって夢のあるスポーツになりましたし、たくさんのスタープレーヤーやNBAの選手も生まれて、本当に時代が変わったという感じです。これからのバスケの未来は明るいなと思います。

――生放送で視聴者からのコメントを読んでいくというのが番組の一つの特色ですが、うれしいコメントはありましたか?

バスケを全然知らないというファンの方から、僕がMCをやってるから見てくれたとか、これからどんどんBリーグにハマっていきそうです、といったコメントをたくさん頂いたので、MCになったかいがあるなと思いました。

――バスケファンの裾野を広げるという点で、山下さんの役割は大きいですよね。

そこが僕の一番の役割だと思っています。「今盛り上がってるからちょっと見てみたいな」とか「地元のチームが気になるな」とか、きっかけは何でもいいと思います。パリ五輪をきっかけに子どもがバスケを始めたという声もたくさん届いていますし、全然詳しくなくてもバスケが好きっていう気持ちさえあれば、この番組で楽しさを知って、そこからどんどん詳しくなってくれたらいいなと思います。

――ご自身のバスケ熱が高まっているということですが、Bリーグは試合会場でもよくご覧になるのですか?

去年はB.LEAGUE FINALS 2023-24 GAME1の琉球と広島の試合も見させてもらったのですが、今年はもっと行きたいなと思いますね。やっぱり地元の京都ハンナリーズは、陰ながら応援しています。

――私も観戦したことがありますが、現地で見るのはやっぱり興奮しますよね。

もちろんこの『バスケ魂』やアプリの「バスケットLIVE」を通して試合は見られますが、ぜひ会場にも足を運んでほしいですね。選手のプレーを生で見られるのは最高ですし、身長2mを超える選手がいっぱいいる中で、生の声も結構聴こえるんですよ。

生放送中の山下健二郎(左)と田中大貴アナ

○火曜日は5時50分に始まり23時まで生放送

――『ZIP!』の火曜パーソナリティーを担当して6年半になりましたが、生放送は慣れたものですが?

火曜日は朝5時50分にはテレビの前にいて、この番組でありがたいことに夜11時まで出ているので、朝から晩まで集中してしゃべり続ける日みたいな感じです(笑)

生放送っていい意味でも悪い意味でも、何があっても決められた時間に絶対終わるので、そこが結構好きなところですね。それに、自分のコメントで「もっとこういうふうに言えば良かったな」と反省点があれば、すぐ次に生かして改善できたりするので、生放送ってライブのステージと同じだなと思っております。この緊張感とドキドキ感、ワクワク感は、何年やっても変わらない感じがしますね。

そのライブ感を大切にしたいので、今回の番組でもVTRをなるべく事前に見ないようにしています。番組中に初めて見ることで、その瞬間に自分が本当に思ったことを視聴者の立場で解説の方に聞くことができると思うので。

――目玉のVTR企画として、初回から2週にわたってNBAから千葉ジェッツに移籍された渡邊雄太選手へのインタビューがあります。

次の放送(10月8日)でマッチアップしたくない人を話してくれているので、気になるなあ(笑)。代表なのか、それとも海外選手なのか、誰なんだろう?って、いろいろ考えちゃいますね。

●中学の仲間と大人になって仕事「めちゃくちゃ面白い」



――中高6年間バスケをやられて、その経験が今に生きることはありますか?

ダンスをやる上で、やっぱり基礎体力が全然違うと思うので、それが役に立ってますね。特に足腰が鍛えられました。個人的に思うのは、運動系の部活動をやっていた人は30代、40代になっても体が強いイメージがあります。

――バスケのプレーとダンスには、通じるところもありますか?

あると思います。両方ともステップやリズム感が結構大事になってきます。

――ダブルクラッチとか、もはやダンスですよね。体力面とは別に、チームプレーの精神が今に生きる部分もありますか?

先輩・後輩の関係値とか、チームの絆みたいな部分は、三代目 J SOUL BROTHERSの活動に生かされてるなと思います。グループのメンバーもみんなスポーツマンで、しかも全員球技をやってたんですよ。

――当時の部活のメンバーと今でも交流などはあるのですか?

ありますあります! 中学の時のバスケの同級生とは、過去に仕事で一緒になったこともあります。「こんなところでつながるんだ!」と思って、めちゃくちゃ面白いんですよ。

――やっぱり青春を一緒に過ごした戦友は、一生の仲間になるんですね。

学生の頃からの関係値なので話しやすいですし、仕事というよりは同級生と話してるような感じで、お互いフランクにお願いもできるから、すごくいい関係ですね。

○まだ注目されていない選手にもインタビューを

――いろいろお話を聞かせていただき、ありがとうございました。最後に、番組への意気込みをお願いします。

僕もまだまだBリーグの選手を本当に深掘りできていない部分があるので、この番組を通して一緒に勉強していきたいなと思っています。これからもっともっと追いかけて試合を見て、移動中には「バスケットLIVE」でいっぱいアップされているダイジェストもチェックして、たくさん勉強したいと思います。

――今後番組でやってみたいことは何でしょうか?

選手のインタビューに行きたいですね。B1は24チームあるので、なるべくたくさん全国隅々まで行ってみたいです。Bリーグはまだ歴史がそこまで長くないですから、本当にすごい選手がたくさんいるけど、まだまだ注目されていない選手もたくさんいるので、そういうところもこの番組で注目してもらえるように、いろんなコメントを聞いてみたいなと思います。