「永久追放しなければいけない」大麻所持で逮捕の木村“フィリップ”ミノルに“因縁格闘家”城戸康裕選手が“呆れ提言”

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逮捕された木村“フィリップ”ミノル容疑者(本人Instagramより)

 10月1日、Kー1元王者で格闘家の木村“フィリップ”ミノル容疑者が大麻所持の疑いで逮捕された。4日には身柄を検察庁に送られ、「大麻は駅で売人から購入した」と供述していることが明らかになっている。

 5日に開催されるキックボクシング興行「FIGHT CLUB.2」でYA-MAN選手との試合を予定していた木村容疑者。事件を受けてYA-MAN選手は「人として終わっている」と突き放し、木村容疑者への損害賠償請求の可能性も示唆している。

 じつは逮捕の2ヶ月前、木村容疑者の“怪しい行動”を目撃したと、30代の知人男性が語っている。

「なぜか、アンモニアを持ち歩いていたんですよ。何度もアンモニアを鼻の近くまで持っていき、勢いよく吸っていましたね。なにかの薬物の代わりだったのか……。『あぁ、こいつどこかにしょっ引かれるだろうなぁ』って思ってました。

 さらに、おそらく部屋で使っただろう大麻をカバンに入れて外に出歩いていましたよ。いつ逮捕されてもおかしくないぐらい、危機管理能力が低いので、コイツとは縁を切ろうと思いました」

 さらに強烈な喝を入れるのは、2017年に木村容疑者と対戦し、判定負けを喫したキックボクサーの城戸康裕選手だ。

「そもそも木村は、2023年6月に参戦した『RIZIN.43』でのドーピング検査で、ステロイドを使っていることが明らかになりました。ステロイドを使用すると身体の抵抗力がものすごく落ちてしまって、血管もボロボロになる。さらにがんや白血病、脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高くなると言われています。つまり体がボロボロになるんですよ。

 だから未来のことをしっかり考えている人ならば、絶対にステロイドには手を出しません。ましてや体が大事な格闘家ですからね。後先のことを考えられていないので、ドラッグにも手を出してしまう可能性が低いということはない。(ドラッグを)やってもおかしくはないだろう、とは考えていました」(城戸選手・以下同)

 そもそも城戸選手は、木村容疑者と対戦した2017年11月から違和感を抱いていたという。

「僕は試合をしても顔に青あざができて、パンパンに腫れるということは、まずないんです。

 ただ、木村と対戦したときは、パンチを受けたときに痛みすら感じないまま、気がついたら自分が寝転んでいたんです。何で倒れたんだろう、と不思議になるくらいの倒れ方なんですよ。ドーピングをした選手は異常なほど筋肉が発達しますから、“そういう威力”だったのではないかと思います。

 ステロイドを使用すると、パンチ以外にも、目の周りの筋肉も発達するので、反応も鋭くなります。また、テストステロンがぶわっと増えるので、目のぎらつきも半端じゃない。まさにあの時の木村がそうですね。絶対におかしいな、と当時から感じていたんです。正直、今まで僕がおかしいな、と思った選手は大体ドーピング検査に引っ掛かってますからね」

 陸上競技や球技とは違う、打撃のぶつかり合いであるコンタクトスポーツだからこそ、ステロイドの使用は許せない、と城戸選手は怒気を強める。

「ただ試合に勝つ負ける、というだけでなく、格闘技は怪我をさせてしまうことがあるスポーツです。そこで禁止薬物を使うということは、深刻に見なければいけないし、なんなら傷害罪も視野に入れなければいけない、とも考えています」

 一方で、今回の木村容疑者の逮捕に伴い、試合がなくなってしまったYA-MAN選手には同情を寄せているという。

「今回の件で一番可哀そうなのはYA-MAN君ですよ。試合に向けて追い込み練習をして、調整も減量も終わっていた時期じゃないですか。あとはもうコンディションを整えるだけ、というところで、これですからね。

 ただ、僕は木村を使おうとした団体も悪いと思いますね。ドーピングで作った筋肉は消えることはない。だから、本来であればドーピングが発覚した時点で、もう格闘技はやめさせなきゃいけない、永久追放しなければいけないと思います。じつは、僕も視聴率や話題性のために『木村と試合をしてほしい』というオファーがあったんです。もちろん断りました。ドーピングという問題は、決してエンターテイメントに使っていい話題ではないんですよ。

 木村は今後一切、筋肉を使う競技はやっちゃいけませんよ。将棋、囲碁、麻雀でもやればいいんじゃないですか」

 いずれにせよ、大麻所持は“一発KO”の重大な犯罪だ。