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『ダイ・ハード』シリーズや『アルマゲドン』(1998)で知られるブルース・ウィリスは、その温かい人柄で共演者や製作陣に大きな印象を残している。『シックス・センス』(1999)で共演したハーレイ・ジョエル・オスメントは、米のインタビューにて、ウィリスの心遣いを明かした。

『シックス・センス』はM・ナイト・シャマラン監督の出世作となったサスペンス・ホラー。死者が見える少年コール(オスメント)と彼とサポートする小児精神科医マルコム(ウィリス)が体験する未知の世界、世代を超えた2人の絆、衝撃の結末で世界的大ヒットとなった。『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)などで活躍していたオスメントは、本作で11歳ながらアカデミー助演男優賞にノミネートされ、天才子役としての評価を確かなものにしたのだ。

オスメントは『シックス・センス』が公開から25年を迎えたことを、「四半世紀も経ったなんて変な感じ。だけど、とても思い出深い経験です」と振り返っている。大スターのブルースと共演できることにとてもわくわくし、彼に強いカリスマ性も感じていたようだ。

共演後もウィリスとの交流はあったのかとインタビュアーに問いかけられると、『シックス・センス』の公開後、数年にわたって連絡をもらっていたことを明かしている。

「自宅の留守電に時々メッセージを残してくれたんです。ただ様子を伺う感じでね。突然電話をかけてきて、時には旅に出る前の準備がてらということもありました。僕たちは2度、一緒に日本へ行ったんです。記憶が正しければ、『シックス・センス』があちこちの都市で公開されたときに。その前に電話をしてくれたこともあったし、ある時は学校から帰ってきたら留守電が点滅していて、ブルースが“やあ、ハーレイ・ジョエル。こんにちは、と言いたかったんだ”って。古い留守電テープを探さなくちゃいけませんね、保管していたと思うんだよな。」

「彼の娘さんのことも少し知っていますよ」とオスメント。もっとも「近年、彼の健康にまつわるニュースがあってから、彼とはお話していないんです」と明かした。

ウィリスは2022年3月に失語症のため俳優業の引退を、その後認知症と診断されていた。『シックス・センス』以降もたびたびウィリスを起用していたシャマランはその優しい人間性に感謝していること、引退後も度々連絡を取っていることをいた。『アルマゲドン』(1998)のプロデューサーであるジェリー・ブラッカイマーも、ウィリスが撮影現場のくじ引き大会にお金を出してくれていた気前の良さや頼もしさについている。

引退後のウィリスについては、現在の妻エマ・ヘミングや、前妻デミ・ムーアとの3人の娘たちのInstagramなどで近況が時折明かされるのみとなっている。しかしオスメントをはじめ、多くの関係者にとって、ウィリスとのやり取りは今も胸に残るものに違いない。

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