「男性といるより興奮する」歌舞伎町に異変、「女性ホスト」がホスト業界で急増していた…!

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立ちんぼ女子が稼ぐ理由とは

一斉摘発の直後は姿を消すものの、しばらくすると雨後の筍のように増える新宿・大久保公園周辺の立ちんぼ女子。9月上旬の週末、本誌記者が現場を訪れたときも、20人以上の女性たちがうつろな表情で携帯をいじりながら客待ちしていた。

50代と思しきスーツ姿の男性とホテルに入り、1時間ほどで出てきて再び路上に立った女性に声をかけると、ボソボソとこう語った。

「稼いだカネは全部ホストにつぎ込んでますね。店に抜かれない分、風俗より立ちんぼのほうが効率がいいんで。あ、でも最近はオトコのホストじゃなくて、女の子のホストにハマってます。なんていうか、オトコより気持ちがわかってくれて、癒やされるんですよ」

コロナ禍で日本経済が冷え切っていたなかでも、ホストクラブだけは絶好調。店への借金である「売り掛け」は社会問題となり、国会で審議され規制の動きもあるが、それでもホストバブルと呼ばれる状況は続いており、年間で億を超える売り上げをたたき出すホストが次々と登場している。

ホスト業界の変化

だが、そんな状況のホスト業界でいま、ある大きな変化が起きているという。歌舞伎町事情に詳しいライターの佐々木チワワ氏が語る。

「最近は女性ホストが急増しています。ここ2年間で20人近い女性がホストになっていて、在籍30人のうち3人が女性ホストという店もある。女性ホストの魅力は女性の気持ちがわかること。そして、男性にはない女性ならではの美しさがあることです。

女子高でカッコいい先輩に後輩が恋するように、あるいは宝塚のファンになるような感覚で、客は女性ホストにハマる。だからこそ、女性ホストは『オンナを見せては売れない』とも言われています」

佐々木氏によると、女性ホストが急増した背景には、一人のカリスマの存在があるという。それが「Blue Rose」の天使(あまつか)ニア氏(30歳)だ。

店には30人ほどの男性ホストが在籍しているが、彼女の売り上げはナンバー1。'23年には、年間売り上げ2億円をたたき出した。天使氏の活躍を見て、「女性でもホストになれるんだ」と業界に入ってくるケースも少なくないという。

女性ホスト界のカリスマ

疑似恋愛をしたうえで、女性客に大金を貢がせるのがホストのやり方であるはず。身体の関係になって女性を取り込む男性ホストも多いなかで、天使氏はいかにして客を「気持ちよく」させているのか。

インタビューを申し込むと、天使氏は快くOK。開店前の店を訪ねると、店内は全面にわたって白を基調にした上品な雰囲気で統一されており、天使氏は一番奥のソファにゆったりと座って記者を待っていた

白シャツに紺のパンツ、金髪が似合う目鼻の整った顔……。まさに「男装の麗人」という表現がピッタリのルックスだ。ホストになったきっかけを尋ねると、天使氏はこう語った。

後編記事『「男顔負け、売上2億円超え」カリスマ女性ホスト「天使ニア」が教える、女性を気持ちよくさせる話術』へ続く。

「週刊現代」2024928日号より

「男顔負け、売上2億円超え」カリスマ女性ホスト「天使ニア」が教える、女性を気持ちよくさせる話術