ソフトバンクの指揮を執った日本ハム・新庄剛志監督【写真提供:産経新聞社】

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「今日は谷内監督に采配を、何か起こしてくれるだろうなと思い…」

■日本ハム 7ー6 ソフトバンク(28日・エスコンフィールド)

 日本ハムは28日、エスコンフィールドで行われたソフトバンク戦に7-6でサヨナラ勝ちした。1時間早く始まった楽天が敗れたため、試合中に2位が確定。2位以上は、リーグ優勝&日本一に輝いた2016年以来となる。2年連続最下位からの大躍進も、新庄剛志監督は「1位じゃなかったら2位も3位も一緒。CSに出ること。ここからが勝負。悔しさの方が強い」と先を見据えた。

 リーグ王者に対して粘り強さを見せた。8回に山川の3ランで追いつかれ、柳町の適時三塁打で勝ち越しを許しても、今のチームにはそれを覆す強さがある。9回1死から水野が起死回生の同点ソロ。さらに満塁からマルティネスが右前に落ちる適時打で試合を決めた。

 試合後に指揮官は「(27日に)谷内コーチの3人目の子どもが生まれて、それを聞いて今日は谷内監督に采配を、何か起こしてくれるだろうなと思い、谷内コーチが勝たせてくれました。乗せてくれました」と笑顔で明かした。

 これで対ソフトバンクの対戦成績を12勝11敗1分けとし、パ・リーグ全5球団のシーズン負け越しなしが決定。「もう全チーム勝ち越しでいいでしょう。負けていないんだから。勝ち越しって書いてよ」と上機嫌だった。

 26日には就任3年目で初のクライマックスシリーズ(CS)を決めていたが、これで本拠地開催も決定し「球団的にも、ファンの方たちの前でできるっていうところもめちゃくちゃうれしいし、選手たちが乗りますよね」。ファンの大声援とともに3位チームを迎え撃つ。(町田利衣 / Rie Machida)