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 お笑いタレントの小堺一機(68)が23日深夜放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」(月〜木曜深夜1・00)に出演。師匠・萩本欽一(83)との関係について触れた。

 この日は久々の再会だという女優の岸本加世子と出演。実は1977年の同期デビューだという2人。小堺は大学時代に、TBSの人気素人参加バラエティー「ぎんざNOW!」の「しろうとコメディアン道場」に出演したのをきっかけにデビュー。大学卒業後、勝新太郎さんが主宰する「勝アカデミー」に入り、その後、萩本欽一がいる浅井企画の所属に。萩本の看板番組「欽ちゃんのどこまでやるの!?」(テレビ朝日)の「クロ子とグレ子」で関根勤と共に人気者となった。

 若手時代は芸能界は厳しい人が大勢いたという話から、小堺は「萩本さんもいろいろなところで言ってるけど、“欽ちゃんって愛を地球を救うの人じゃないんだ”と思ったり」とぶっちゃけ。その理由を聞かれ、「厳しいから、笑いに関しては」と苦笑した。

 「“そういうことじゃないんだよ”みたいなことじゃないから。“違う、違う…だから、笑わせようとしないで。笑っちゃうっていうのをやって”って。“お前、1行目から笑わそうとするから嫌”って」と回顧。「分からないわけよ、幼稚園児が大学院行ってるみたいなもんだから。“ギャグ言っちゃダメ”って言うんだもん」ともらした。

 「コメディアンになりたいの?」「はい」「じゃあ、ギャグ言っちゃダメ!寅さん見たことある?」「あります」「渥美さん、ギャグ言わないよ。ただいま、面白いでしょ?普通のセリフで笑わせるのがコメディアン」と当時のやり取りを再現。テレビでは伝わらないその厳しさを振り返りつつ、それでも「そういうある種の英才教育というか、逆に今良かったと思います」「あの時があるから今があるように思います」と感謝した。

 それでも「“人がしゃべってる時、動くな”とか、“動くなら意味があるんだから何かしろよ!”とか。固まっちゃうと、“何、固まってるの?”って言うから」と小堺。「いろいろなところで言ってるけど、ディスコがあったの。欽どことかやってる頃。終わるとディスコに行って“萩本〇ね!”って言って踊ってた。あの頃、SNSがあったら殺されてますよ」と苦笑いを浮かべた。