ついに誕生!大阪・梅田の新ライブハウス「BANGBOO」の気になる内部を紹介

写真拡大 (全14枚)

2024年8月24日(土)、大阪・梅田に新たなライブハウス「梅田BANGBOO」がオープンした。今回SPICEではその内部を紹介。梅田に誕生した新たな遊び場の様子を感じていただきたい。

「フラッと立ち寄りやすい会場」を目指す

「梅田BANGBOO」(以下、「BANGBOO」)は、阪急阪神・大阪梅田駅の近くに広がる歓楽街「梅田東通商店街」の一角に誕生した。地下鉄・東梅田駅から徒歩4分、阪急・大阪梅田駅から徒歩8分と利便性も抜群。梅田の地下街を活用すれば、雨の日でも濡れずに会場へ足を運ぶことができるのも嬉しいポイントだ。周囲には夜遅くまで営業している店舗も多く、終演後に仲間たちと一杯……なんて妄想も膨らむところ。

「BANGBOO」を運営するのは「梅田Zeela(ジーラ)」や「アメリカ村 BEYOND(ビヨンド)」も展開する株式会社ベースオントップで、同系列が運営するライブハウスとして「BANGBOO」は11店舗目。「商店街と連続しながら、オールナイトでもイベントができる、フラッと立ち寄りやすい会場」をイメージして建設されたという。

「BANGBOO」の名前は、名前に“松”と“梅”の入ったスタッフがいることから「竹を加えて、松竹梅にする」という遊び心に由来するそう。さらに、同ライブハウスは“竹”を名に刻む飲食店の跡地に完成したとのことで、どこか運命めいたものも感じてしまった。

優雅にライブを鑑賞!地下1階にはラグジュアリーなバーカウンター

商店街からまず来場者を迎えてくれるのは、公演スケジュールが放映されるモニターとロゴのあしらわれた緑の看板。「シンプルかつ普遍的であることを目指した」という「BANGBOO」のロゴには、暖かみが滲む。地下1、2階に広がる「BANGBOO」へ向かう階段を下ると緑と白色のネオンライトが出現し、一気にライブハウスらしい雰囲気に。商店街から一歩進んだだけで突如現れる遊び場に高揚感も高まる。

バーエリアに取り付けられた小窓。ここからステージを覗くことができる

地下1階へ進むと、シャンデリアの輝くラグジュアリーなバーカウンターが目に飛び込んでくる。気になるメニューには、ライブハウスでおなじみのドリンクのほか、シャンパンなどが並んでおり、優雅にショータイムを楽しむことができる。また、バーエリアの壁に設けられた窓からは、地下2階で繰り広げられるライブの様子を見渡すことが可能。ちなみにステージからバーエリアの様子は見えづらいようになっているそうで、「フロアからの視線を感じて気まずい……」という悩みも心配ご無用だ。いずれは同スペースにもDJブースを設置することを検討しているとのことで、今後の進化にも注目。

四面を囲む大型のLEDパネルはまだまだ進化する!開放的で熱量たっぷりのフロア

地下2階へと下り、メタリックな扉を開ければ、いよいよライブフロアが広がっている。キャパシティはスタンディング約350人。天井高6.5mのフロアはかなり開放的な印象だが、80cmと低めに設定されたステージ高と相まって、アーティストの熱量をダイレクトに受け止めることができる。フロア後方には段差が用意されており、舞台が見えづらいことはないのでご安心を。

通常のスピーカーに加え、ステージ下にもスピーカーが内蔵されていることも特徴の一つ。使用しているオランダ製のスピーカーはパワフルな鳴りが武器とのことで、ぜひ現地でボリュームの大きさを体感してほしい。また、高い天井から舞台へと注がれる照明は、コンクリートを基調とした会場によく映えること間違いなし。こちらも併せて要チェックだ。

そして、ステージ背面とホールの各面に設置された大型のLEDパネルは、「BANGBOO」の大きな特徴だ。オーナーの松藤光軌氏が「ベースオントップが運営する他会場との1番の違い」と語る、オーディエンスをぐるりと囲むLEDパネルは圧倒的な存在感を放っており、映像を活用したライブやバンドロゴの投影を予定しているそう。クラブイベントとの連動も含め、活用方法はまだまだ模索中とのことで、無限に広がる可能性にも期待が高まる。

大型サイズのロッカー完備で遠征組も安心

荷物を入れることのできるロッカーは、小型、中型が各60個、大型8個が用意されている。大型のロッカーはキャリーケースでも余裕を持って預けることのできるサイズ感なので、遠方からの来場時にも最適。ロッカーエリアには両替機を完備しており、「いざロッカーを使おうと思ったら、小銭がない……」というよくあるトラブルも解決してくれる。

トイレや喫煙所は、フロア上手後方の扉を抜けた先に。ドアを開けると眼前に広がる通路の奥に位置している。ちなみに、グレーを基調としたスタイリッシュなムードの同通路は、物販や休憩エリアとしての活用を予定。松藤氏は、壁面に設置されたモニターについて「いずれ、ライブの様子も観れるようにしたい」と語ってくれた。また、トイレの外に鏡が設けられているのも嬉しいポイントとなっている。

トイレへと向かう通路。物販などで使用することも可能

女性トイレの通路に取り付けられている姿見鏡がもうれしいポイント

「関西でナンバーワンのハコにしたい」梅田BANGBOOの未来

オーナー・松藤光軌氏

オープンから連日、多種多様なイベントを続々と開催中。松藤氏は「BANGBOO」の未来について「関西でナンバーワンのハコにしたいし、出たいと思ってもらえる会場にしたいです」と告げ、「まだまだ遊びます」と話す。筆者としても、モニターやLEDの使用法をはじめ、遊ぶための糊代が数多く存在していると感じた。まだまだ歴史を刻み始めたばかりの「BANGBOO」が、数々のアーティストたちとの夜を超えて、どのように進化していくのか胸が躍る。竹の成長は速い。「BANGBOO」の変身から目が離せない。

取材・文=横堀つばさ 撮影=SPICE編集部(大西健斗)