「競り合い勝率35%程度」でも遠藤航にチャンス与えられず…痛恨黒星のリバプール 采配に地元メディアも困惑「起用されなかったのは驚きだ」
中盤でのデュエルに負けている状況でも遠藤に出番はなかった(C)Getty Images
プレミアリーグ第4節のゲームが現地時間9月14日に各地で行われ、開幕から連勝を続けていたリバプールがホームでノッティンガム・フォレストに0-1で敗れた。ボール支配率やシュート数で大きく上回っていたリバプールだったが、最後まで得点を挙げることができずに初黒星を喫している。また、遠藤航はこの日もスタメンから外れ、前節に続き出番がなかった。
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序盤から、ルイス・ディアス、アレクシス・マクアリスター、モハメド・サラーらがシュートを浴びせ続けるも、ノッティンガム・フォレストの守りの前に跳ね返される展開が続いた。そして72分、逆にその守りからのカウンターを許してしまう。ノッティンガム・フォレストのDFニコラ・ミレンコヴィッチが自軍のゴール前で身体を張りボールを奪うと、そこからパス、ドリブルで一気にリバプール陣内まで運ぶ。最後は左サイドでボールを受けたMFカラム・ハドソンオドイが中央へ切り込みながらシュート、コースを狙ったボールがゴール右隅に決まり、これが決勝点となった。
ホームの大声援を受けながらも、ゴールをこじ開けられずに0-1のまま試合終了を迎えることとなったリバプールに対し、現地メディアからもシビアな評価が送られている。
クラブ専門サイト『This Is Anfield』では、試合内容について、「プレーの最終局面での判断ミスが目立ち、多くの攻撃チャンスを逃した。これはチーム全体に影響しており、個々のパフォーマンスの問題というよりは、戦術面に課題があることを示唆している」と分析している。
さらに、「選手たちが苦戦する中で、アルネ・スロット監督が試みた修正策も効果を発揮せず、試合の後半はリバプールが盛り返すどころか、むしろ勢いを失って試合終了となった」と振り返っている他、「試合中、リバプールのグラウンドでの競り合いの勝率は35%程度にとどまった」として、デュエルで敗れる回数が多かったと指摘。
その上で同メディアは、「デュエルで苦戦し続け、ミッドフィールドでの守備に積極的な選手が求められていたため、ワタル・エンドウがまったく起用されなかったのは驚きだが、リバプールがこの試合でエンドウが必要だったと気づいた時はすでに手遅れだった」として、指揮官の采配にも苦言を呈している。
新体制での4試合目は、アンフィールドで今季初失点を喫してのシーズン初黒星と、苦い結果となってしまった。スロット監督が次戦での立て直しをどう図るのか、遠藤の起用法も含め、その手腕には引き続き注目が集まる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]