実業家でX(旧ツイッター)のオーナーでもあるイーロン・マスク氏(左)とブラジル最高裁判所のアレシャンドレ・ジモラエス判事(2024年8月29日作成)。(c)ETIENNE LAURENT and EVARISTO SA / AFP

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【AFP=時事】ブラジル最高裁は13日、アレシャンドレ・ジモラエス(Alexandre de Moraes)判事が、実業家イーロン・マスク(Elon Musk)氏率いるX(旧ツイッター)に科した罰金の支払いのため、同氏の企業の凍結口座から約1835万レアル(約4億6000万円)を国庫に移すよう命じたと発表した。ブラジルでは同判事の裁定により、先月からXのサービスが停止されている。

 最高裁によれば、ジモラエス氏は、マスク氏がオーナーを務めるXおよび米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)が提供する衛星インターネットサービス「スターリンク(Starlink)」の凍結口座から1835万レアルを国庫に移すことを決定した。

 ジモラエス氏はXに科した罰金の支払い履行を確実にするため、Xとスターリンクの資産を凍結。仮想プライベートネットワーク(VPN)を利用してブラジル国内でXに「不正アクセス」した場合、9000ドル(約127万円)以下の罰金を科される可能性があるとも発表していた。

 ブラジル高等選挙裁判所(TSE、選挙管理委員会に相当)長官を兼任するジモラエス氏は、同国における偽情報撲滅の闘いを主導しており、その過程でマスク氏と対立してきた。

【翻訳編集】AFPBB News

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