超“旧車デザイン”のマツダ「ロードスター」! 400馬力級「V8」搭載でめちゃ楽しそう! 驚きの「和製スポーツカー」が米で落札

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アメリカンクラシックにホットロッド化されたロードスター

 アメリカのオンラインオークションサイト「Cars & bids(カーズ&ビッズ)」に出品されたマツダ「ロードスター」が1万7500アメリカドル(約250万円)で落札されました。

これがマツダ「ロードスター」!?(Photo:Cars & bids)

 ロードスターは、1989年に販売が開始され、現在4代目を迎えています。

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 初代のNA型はアメリカでも日本でも爆発的な大ヒットとなったほか、2000年には「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスブックの認定を受けおり、現在も記録を塗り替え続けています。

 軽量なボディに前後重量50:50の配分、そしてマツダ独自のアルミ製フレーム「パワープラントフレーム(PPF)」の採用を初代から現行のND型まで継承してきています。

 今回出品されたロードスターはアメリカでも人気のあるNA型の「MX-5ミアータ(米国での車名)」で、1991年モデルです。

 アメリカでは車をカスタムするカルチャーが古くから根付いて、奇抜なカスタムカーも多く存在します。

 たとえば屋根を切って低くする「チョップドトップ」。また外観はヴィンテージでもエンジンやブレーキを高性能パーツに交換するという「レストモッド」と呼ばれるカスタムを行うこともあります。

 もともと搭載されているエンジンを別のエンジンに乗せ換える「エンジンスワップ」と呼ばれるカスタムは非常に盛んです。

 今回登場したロードスターをよく見ると、フロントはロードスターの面影はなく、1930年代の「フォード モデルA」に似ています。

 ホットロッドではよく見られるエンジンフードを取外し、クラシックな装いに作り替えられ、大型化したエンジンの冷却効率を高めるとともに、エンジンの美しさが際立つ仕様です。

 かろうじてサイドドア部分以降を見てロードスターだとようやくわかるほど。ライトウェイトなロードスターでありながら、むき出しになったエンジンの大きさからフロントヘビーになっています。

 というのも、エンジンスワップされたのは「シボレー LS2 V8エンジン」で、搭載されている車種は「コルベットC6」「シボレー SSR」「シボレー トレイルブレイザーSS」といったスポーツカー。コルベットC6の場合400馬力を発揮する高性能エンジンです。

 軽量なロードスターにV8のLS2エンジンを搭載していることから、とてつもない加速性能を体感することが予測されます。しかしABSが削除されていることを考えると、難しい走行性能になるかもしれません。

 エンジンスワップによって大きな影響を与える部分は変更が加えられています。例えばトランスミッションはコルベットの6速に換装。レースにも使用されていた傑作のトランスミッションを搭載しました。

 エキゾーストシステムは車体の両側に配置されるサイド出しになっていて「ダッジ バイパー」を彷彿とさせます。

 使用されたマフラーはアメ車マフラーのトップブランド「Flowmaster(フローマスター)」。豊かな音色と深みのある音が特徴なメーカーです。

 タイヤは15インチの個性的な「ERSホイール」。マットブラック塗装のボディと同色のブラックで仕上げられています。ERSはアメリカ カリフォルニアを拠点に世界展開しているホイールメーカー。デザイン性とパフォーマンス性能を兼ね備えていることに定評があります。

 ハードトップの屋根は取り外し可能にして、ロールバーを組み込んでいます。「ハードドッグ」のロールバーは肉厚で少し重みがあることが特徴。頑丈そうな補強パーツとして目を惹きます。

 インテリアをみるとフルバケットシートに4点式の「タカタ」ハーネスベルトでスポーティな装い。ステアリングには「ナルディ」が使用されました。車内の雰囲気は1990年代のロードスターそのままの雰囲気ですが、驚くことに計器類はフルデジタル化されています。

 迫力のあるフロントフェイスに仕上がったロードスターは、フォードと初代ロードスターNA型の時代の融合を初めて試みたスタイルに仕上がりました。これからも世界中のホットロッダーたちの度肝を抜くアメリカンホットロッドに注目していきましょう。