全長2.5m以下! めちゃ小さい「謎のクルマ」が増加中? 軽自動車よりコンパクトな「マイクロカー」はメリット“特大”の乗り物だった!

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軽自動車よりも小さい「マイクロカー」とは

 一般的にクルマは「普通車」と「軽自動車」の区分が有名ですが、実は軽自動車よりもさらに小さい「マイクロカー(ミニカー)」という規格が存在します。
 
 このマイクロカーとは、一体どのようなクルマなのでしょうか。

マイクロカーの「アビー」(画像:タケオカ自動車工芸の公式サイト)

 マイクロカーは、ボディサイズが全長2.5m以下×全幅1.3m以下×全高2.0m以下、そしてパワーユニットが総排気量20cc以上50cc未満、または定格出力0.25kW以上0.6kW未満の原動機を搭載した、乗員1名の自動車です。

【画像】カッコいい! これがトヨタの新型「マイクロカー SUV」です(23枚)

 そして自動車ではありますが、車両法では「第一種原動機付き四輪自転車」に分類されているため、車検や車庫証明は不要です。

 ただし道交法では「普通自動車」として扱われるので、運転には「普通自動車免許」や「ミニカー限定免許」が必要。原付免許では運転できませんので注意が必要です。

 また、原付では必須となる二段階右折は不要で、ヘルメットも着用義務はありませんが、高速道路および自動車専用道は走行不可となっています。

 そのほか、全長2.5m以下×全幅1.3m以下×全高2.0m以下

 このようにマイクロカーは、「自動車なのに原付。原付なのに自動車」という、少々ややこしい形に分類されている存在なのです。

 そして日本でマイクロカーを製造しているメーカーといえば、富山県にある「タケオカ自動車工芸」が有名。

 同社は1981年からマイクロカーの製造・販売を行っており、現在は2022年で誕生40周年を迎えたガソリンタイプのモデル「アビー」()と、電動ミニカーの「ララ」の2車種をラインアップしています。

 また、トヨタからは電動ミニカーの「コムス」が販売されています。

 このコムスは、大手コンビニのセブン-イレブンが宅配便用車として採用しているので、店頭に置かれているのを見た人は多いでしょう。

 もちろん個人でもコムスを購入することは可能なので、ドレスアップを施すユーザーも少なくありません。

 その他にも、個性的なカスタムカーを多く展開する自動車メーカー「光岡自動車」もマイクロカーを販売していたことがありました。

 このように、自動車なのに原付として扱われる面もある不思議なマイクロカー。

 小さいながらも快適な走行性能を有しており、小回りも効くため、趣味用としてだけでなく普段使いでも役立つクルマです。

 また自動車の電動化の進む近年では、新時代のマイクロモビリティとして、ガソリンエンジンを搭載しないEVが様々なメーカーから登場しています。

「近所の移動や、買い物用の移動手段が欲しい」あるいは「個性的なクルマが欲しい」という人は、一度検討してみても良いでしょう。