紅ゆずるが《シンデレラ》のズボン役の魅力語る 『METライブビューイングアンコール2024《シンデレラ》』トークイベントに登壇

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ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(通称:MET(メト))の世界最高峰の最新オペラ公演を大スクリーンで楽しむ『METライブビューイング』。過去の上映作品より選りすぐりの人気作を一挙に上映する『アンコール上映2024』が2024年8月23日(金)~9月26日(木)まで東劇にて上映中だ。8月25日(日)には『METライブビューイングアンコール2024《シンデレラ》』のスペシャルトークイベントが東劇にて行われ、紅ゆずるが登壇した。本イベントのレポートが到着した。

宝塚歌劇団の星組で男役のトップスターを務め、退団後も女優として幅広い分野でご活躍中の紅ゆずる。ズボン役(女性歌手が演じる男性の役)が登場する《シンデレラ》の上映に際して、元男役の視点から見たズボン役の特徴や本作の魅力を語るとあって、多くのファンが来場した。

紅が「オペラは大変初心者ですが、感じたものをお話しできれば」と挨拶をし、トークはスタート。オペラは映像で断片的にしか観たことがないという紅は今回の《シンデレラ》の感想として「めちゃくちゃ楽しかった。衣裳もかわいくてポップ、セットもかわいい。オペラという固定概念が完全に崩れた」と興奮して語った。「これまでは古典の難しいものというイメージがあったのですが、もっと色々と観ていかないともったいない」とオペラに関心を持った様子。

《シンデレラ》(c)Jonathan Tichler/Metropolitan Opera

《シンデレラ》(c)Karen Almond/Metropolitan Opera

今回の《シンデレラ》のズボン役はどう感じたか?という質問には、「かわいいしかっこいいし母性本能をくすぐるから、皆さん絶対はまります」と太鼓判を押す。物語については「シンデレラ主軸の物語という印象があったが、王子様視点でも観られる物語だと感じた」と言い、新たな角度から楽しめたそう。宝塚とズボン役の共通点としては、元男役トップスターの目線から「男性では出せないまろやかさ、女性が男性を演じるからこそのそれぞれの引き立ち方がある」と言い、ズボン役で王子を演じるエミリー・ダンジェロについて「現役のタカラジェンヌしか燕尾服は似合わないと思ってたけど……似合ってる!もう完璧。この方にハマりました」と絶賛した。エミリー・ダンジェロが次シーズンで出演する《グラウンデッド 翼を折られたパイロット》も是非観たいと強く語った。

《シンデレラ》(c)Karen Almond/Metropolitan Opera

《シンデレラ》(c)Jonathan Tichler/Metropolitan Opera

ライブビューイングならではの魅力を語りつつ、生の舞台の紹介として今後の舞台出演の予定を紹介し、トークイベントは終了した。