COCOON PRODUCTION 2024 『ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-』

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2024年7月にTHEATER MILANO-Zaで上演された、松尾スズキ作・演出によるCOCOON PRODUCTION 2024『ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-』のオンデマンド配信が「Streaming+」ほかにて、10月5日(土)より決定した。

『ふくすけ』は、1991年に悪人会議プロデュースとして初演、98年には「日本総合悲劇協会」公演で再演、そして2012年にBunkamura シアターコクーンで再々演された松尾スズキの代表作のひとつ。

撮影:細野晋司

薬剤被害によって障がいを持った少年“フクスケ”をめぐり、登場人物たちが必死にもがき生きる姿を毒々しくも力強く描いた壮大な人間ドラマを、今公演では、サブタイトルを“歌舞伎町黙示録”と題し、フクスケが入院する病院の警備員コオロギと、盲目のその妻サカエの夫婦を軸に、台本をリニューアル。

撮影:細野晋司

撮影:細野晋司

コオロギ役の阿部サダヲ、サカエ役の黒木 華をはじめ、荒川良々、岸井ゆきの、皆川猿時、松本穂香、松尾スズキ、秋山菜津子など魅力と実力を兼ね備えた中毒性を倍増させる豪華キャストが集結したことでも話題をさらい、12年ぶり4度目の上演に臨んだ。

撮影:細野晋司

撮影:細野晋司

底知れぬ生と負のエネルギーが渦巻き、目まぐるしく展開する狂気の松尾ワールド。舞台を見た方も、見ていない方も、客席での鑑賞とはひと味違う『ふくすけ』の劇世界を、余すところなく本配信で堪能しよう。

撮影:細野晋司

【あらすじ】
とある病院の怪しい警備員コオロギ(阿部サダヲ)は盲目の妻サカエ(黒木 華)に歪んだ愛情を抱き、サカエはコオロギを献身的に愛していた。そんなある日、コオロギの勤める病院に、薬剤被害で身体障がい児として生まれ、長い間監禁されていたフクスケ(岸井ゆきの)が保護される。彼を監禁していた製薬会社の御曹司ミスミミツヒコ(松尾スズキ)は逃走し行方不明。
エスダヒデイチ(荒川良々)は、精神のバランスを崩してある日行方不明になった妻マス(秋山菜津子)を、14年も探し続けている。知人からマスは歌舞伎町にいるらしい、と情報を得たヒデイチは上京し、歌舞伎町で出会ったホテトル嬢のフタバ(松本穂香)と自称ルポライターのタムラタモツ(皆川猿時)の協力のもと、マスの行方を追う。
裏社会で暗躍するコズマ三姉妹(伊勢志摩・猫背 椿・宍戸美和公)は、食うや食わずの境遇から歌舞伎町の風俗産業で一発当てて、飛ぶ鳥を落とす勢い。ひょんなきっかけでマスと出会い、生み出した<一度死んで生まれなおすゲーム>輪廻転生プレイが大ヒット。裏社会に影響力を持ち、政界にまで進出しようと企んでいる。
彼らの渦巻く情念は、やがて多くの人々と歌舞伎町自体を巻き込み、とんでもない方向に動き出す…