久々の勝利を目指すジオグリフ(今年3月撮影、ユーザー提供:藤田ことねさん)

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 待望の復活Vとなるか。一昨年の皐月賞馬のジオグリフ(牡5、美浦・木村哲也厩舎)が、札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)で重賞3勝目を狙う。

 ジオグリフは父ドレフォン、母アロマティコ、母の父キングカメハメハの血統。母は14年の巴賞の勝ち馬。惜しくも重賞には手が届かなかったが、12年の秋華賞と13年のエリザベス女王杯が3着、14年のクイーンSが2着だった。また、近親にはアルバートやインティライミ、サンバレンティンやプレミアムボックスなどの活躍馬が並ぶ。

 ここまで16戦3勝。デビュー2連勝で札幌2歳Sを制覇。朝日杯FSは5着、共同通信杯は2着だったが、皐月賞でイクイノックスやドウデュースを下し、GI初制覇を果たした。しかしその後は11連敗中。昨年はダート中心のローテーションが組まれ、サウジCの4着が最高着順。今年は芝に再転向し、中山記念が3着、大阪杯が5着、安田記念が6着だから、大崩れこそないものの、ワンパンチ足りない成績となっている。

 今回の舞台となる札幌では、距離こそ200m違うものの札幌2歳Sを制している。皐月賞馬だから当然、2000mも問題なし。昨年の札幌リーディング・横山武史騎手を新たなパートナーに迎え、待ちに待った3つ目のタイトル奪取といきたい。