ESSEonlineに掲載された記事のなかから、8月に読みたいベストヒット記事をピックアップ!

人生100年時代だとすれば、50代は折り返し地点。「もうこんな年齢だし」と思うか「まだまだがんばれる」と思うかはその人次第。そんな50代からの人生が好転する生き方について教えてくれたのは、女性の生き方にまつわる著書を多数上梓し、もうすぐ60歳を迎えるトップブロガーの中道あんさんです。

※ 記事の初出は2023年8月。年齢など内容は執筆時の状況です。

50歳からの人生が好転した習慣7つ

50代は人生の後半戦。「今さらなにをやっても先が見えている」といって努力しない人と「まだまだ自分にもなにかできるかもしれない」と信じて行動する人とでは、60歳になったときに見えている世界が違うはずです。私がブログを始めたのは50歳。ITリテラシーもない、右も左も分からない普通の主婦が、すぐにブログを書けるなんてできるはずがない。だからこそ10年間はがんばる! とブログで宣言しました。10年もの時間をかければなんとかなると思ったからです。実際に今、50歳のときには想像もしていなかった人生を歩めています。

私たちが子どもの頃、親は絶対的な存在。親のいうことは正解だと思っています。ものすごく素直です。私がやりたいことに対しては、「もっとできる」「もっと上を目指せ!」と過大評価をする親でした。チャレンジして失敗してもバカにするようなことは一切なく、「また次行け!」と励ましてくれます。これが日常だったので、「おもしろい!」と思ったことを形にするのが好きな子でした。

そんな親でも、ときには悪気なしに傷つくようなことを言います。小学生のとき盆踊りの練習を近所の子たちと一緒にやっていると「へたくそやな」「それに比べ○○ちゃんはすごく上手」と言われて、一気に自信を喪失。踊ることに苦手意識をもつように。それは大人になっても変わりません。ようするに、私には「いい思い込み」と「悪い思い込み」があり、いい思い込みには「伸びしろ」があり、努力するれば成長できると考えたのです。

つまり、いい思い込みを取り入れることで人生が思いどおりに運んでいくのではないでしょうか。私自身が、毎日を楽しく意欲的に生きられるようになった考え方と習慣についてお伝えしていきます。

(1)自分で自分を大いに褒める

世の中、上には上がいます。他人と比べてしまうとどうしても自分のダメさ加減に視点がいきます。そうではなくて、自分ができたことに対しての成長を「素直に喜ぶ」。

こんなことだれにだってできる、大したことない。と思わず「やったー! できた!」と大いに喜ぶことです。小さな成功体験を喜べるようになると、少しずつですが自分を信頼できるようになり、段々大きなことに挑戦できるようになりました。

(2)1日の終わりに「今日できたこと」「よかったこと」をノートに書いて見返す

いいことに視点を向ける。するとポジティブな感情で一日を終えられますし、自己肯定感も上がります。いいことを探すくせもつきます。

そのノートを1か月後、3か月後、半年後など定期的にふり返ってみると「こんなにがんばったんだ!」「私って悪くないな」と自信がつくはずです。以前、予期せぬ失敗で落ちこんだとき、その半年間でやってきたことをノートに書き出して自信を取り戻せたことがあります。

(3)つき合う相手を選ぶ

「どうせ」「でも」と物事をネガティブに捉えていると、新しいことにもうしろ向きになりがちに。朱に交われば赤くなるということわざにもあるように、つき合う相手の言葉や行動にどうしても染まりやすくなります。人生は長いようで短いもの。有限な時間を一緒に過ごすのはどのような人がいいのか明らかにするのが大事だと思っています。

(4)同じ夢をもった人とつき合う

今ある夢や願いを叶えたいのであれば、同じように夢を持った人とつき合うようにしています。そういう人にこそ、どんどんと"こっ恥ずかしくなる"ような大きな夢を語るのです。「いつかこんなことをしたい」「今度、こんなことをしてみたい」。

すると、絶対「いいね!」といってくれますし、知恵の一つも授けてもらえるはずです。そうすれば、「こんな私でもやっていい」と自分への許可を出しやすくなり、前向きに行動できるようになります。

(5)いつもご機嫌でいられる「住まいづくり」

私が実感する「ご機嫌な住まいづくり」のルールは下記の10個です。

・観葉植物を置く

・床にものを置かない

・定期的に窓ふきをする

・定期的に断捨離をする

・安いからという理由でものを買わない

・タダだからと安易にものを受け取らない

・アロマを焚く

・お茶の時間をつくる

・郵便物は即処理する

・小掃除はセルフ大掃除はプロ

このように、自分で決めたルールに沿っていつもスッキリした住まいを心がけています。部屋の乱れは心の乱れ。ものがあふれ散らかり放題の部屋では、チャンスがきたときに正しい判断ができず波にのれませんし、そもそもチャンスに気づかないでしょう。急な来客でも躊躇なく家に上がってもらえるようにしておくのは、じつはチャンスに恵まれやすくなる秘訣だと思います。

(6)謙虚さと感謝の気持ちを忘れない

子育てしていた頃を思い返すと、背筋が寒くなるような危ない出来事は1つや2つではありません。子育て中は必死だったので分かりませんでしたが、客観的に見て、神様かご先祖様に守られていたとしか思いようがありません。私たちはひとりだけれどひとりじゃない。とくに信仰心があるわけではないですが、毎月神社へのお参りは欠かしませんし、ご先祖様への感謝も忘れてはいません。自分があるのは自分のおかげではなく、周りの助けてもらったおかげなのです。「ありがとう」の言葉を意識して使うようになってから笑顔が増えたように思います。

(7)迷ったときほど即断即決

私たちは、朝起きてから寝るまで小さな決断の連続です。例えば、たくさん服を持っていれば、「今日は何を着て出勤しよう?」という迷いが生れやすくなります。すると選ぶために時間やエネルギーを使ってしまいます。

友人はブラもパンツもすべて同じカラーとデザインでそろえており、迷いなしだと自慢します。これにはびっくりしましたが、私も多くのものからなにかを選ぶのが苦手だし疲れます。だから持ち物が少ないのだと思います。選択肢を狭めるのは決断疲れの防止。そして、本当に迷ったら自分の直感を信じるようにしています。

そのためには、自分の判断基準を明確にしていることが大事です。人生はヤルカ・ヤラナイカ、右か左の2択でしかないと思っているので、グダグダ考えている時間がもったいない。もし失敗しても、決断精度の訓練だと考えます。

以上7つの思い込みからなる習慣で毎日が楽しく、チャレンジ精神を失わずにいけると思います。1つでも参考になるものがあればうれしいです。