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新型20車種を投入、下半期に期待

大手自動車グループのステランティスの今年上半期の利益は、2023年同期と比較してほぼ半減した。同社は、業績低迷の理由に販売台数の減少と製品構成の縮小を挙げている。

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7月25日に発表された2024年上半期(1〜6月)の決算では、純利益が前年同期比48%減の56億ユーロ(約9350億円)となった。フリーキャッシュフローは87億ユーロ(約1兆4500億円)からわずか3億9200万ユーロ(約655億円)に減少した。


主力モデルの世代交代が重なり、販売に影響が及んだという。

ステランティスは北米市場での落ち込みの他、プジョーの「3008」や「5008」など、一部モデルの世代交代による影響を受けたとしている。具体的な内容は明らかにされていないが、マセラティの販売、および北米と欧州におけるグループ全体の業績に焦点を当てた「経営措置」が実施されたという。

2024年下半期の展望については、ランチア「イプシロン」、ラム「1500ピックアップ」、新しい商用バンのシリーズを含む20の新製品の発売が業績を押し上げるだろうと述べた。

中国の合弁パートナーであるリープモーター社も、今年後半に小型車の「T03」とSUV「C10」を発売する。導入は欧州から始まり、南米、中東、アフリカ、インド、太平洋アジアへと展開していく。

ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は次のように述べている。

「2024年上半期の業績は、厳しい業界環境と当社の経営上の問題を反映し、予想を下回る結果となった」

「これらの問題に対処するための是正措置は現在実行中だ。一方、今年20車種以上の新型車を発売するというエキサイティングな製品攻勢も開始しており、うまくいけばより大きなチャンスがもたらされる」

「長期的な可能性を最大化するために、特に北米でやるべきことはたくさんある」