1日のカロリー摂取量が4万キロカロリーになるというイタチザメ。そんなサメの食生活を自ら身体を張って体現したアスリートが英国にいます。はたして、その結果は……?

↑サメの食生活を試したロス・エドグレイ(画像提供/インスタグラム)

 

ロス・エドグレイ(38歳)は、英国のウルトラ・マラソン・スイマー。約2800kmの遠泳を達成するなど、鍛え上げられた身体を武器に、さまざまなことにチャレンジしてきました。そんなロスさんが最近、ドキュメンタリー番組の中で挑戦状を叩きつけたのが、サメでした。

 

これまで地球では5度の大量絶滅が起き、大半の生物が地球から姿を消しました。しかし、サメはそんな危機を生き延びた生物の一つ。サメは大量のエサを体内に取り込むと、肝臓に脂肪として蓄えることができ、それによって何か月も食べずに移動することができるそう。

 

「断食が流行っていますが、サメの原始的な断食と食事から、私たち人間は多くを学べると思う」と、ロスさんはこの対決を思いついたときのことを話しています。

 

食事を摂取しない「飢餓状態」と、一気に大量の食事をとる「大量摂取」。そんなイタチザメの食生活を再現するために、ロスさんはまず英ラフバラー大学の加熱室で24時間の断食を決行。「空腹で眠れず、水分と電解質が不足して身体が痙攣し始めた」と言うほどつらかったというロスさん。その後、「大量摂取」の時間に突入しました。

 

ロスさんが口にしたのは、3000キロカロリー分のスポーツドリンクとスムージー、1個3000キロカロリーのチーズケーキ2個。加えて、ピザ、ハンバーガー、フルイングリッシュブレックファスト2食、カスタード(牛乳に卵や砂糖を加えて固めたもの)7リットルなど、合計4万1103キロカロリーを摂取したのです。

 

結果として、24時間の断食で減った体重は元に戻り、10kgも増えました。一度に4万キロカロリーもの大量の食事を摂取することで、消化器系への影響が心配されていましたが、そのような影響はなかったそうです。

 

ロスさんいわく「大量のカレーなどを食べたら影響が出ていたかもしれない。しかし、断食で体力を消耗していたので、食べたものが全て消化された」のだとか。

 

サメの食生活は驚くようなものですが、それ以上にこれを体現してしまったロスさんの身体にも驚かされる内容だった今回のチャレンジ。一般の方は、簡単に真似しないほうがよさそうです。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Man vs Shark: British adventurer, Ross Edgley, attempts to mimic the diet of a tiger shark by consuming a whopping 41,103 calories in 48 hours (and he claims it was surprisingly easy!). July 20 2024