日本でも発売が開始されたアップルの空間コンピューター「Apple Vision Pro」。その機能を連想させる特許をメタが出願しています。

↑メタに影響を与えるApple Vision Pro(画像提供/アップル)

 

もともとメタはヘッドセットの分野で先行している企業で、現在はVRヘッドセット「Meta Quest 3」やハイエンドモデル「Meta Quest Pro」を販売しています。

 

今回メタが出願した特許は、ヘッドセットに埋め込まれたセンサーで顔の表情を検知し、ユーザーのアバターをリアルタイムで表示することができます。センサーは顔の筋肉の動きを信号でキャプチャーし、それを機械学習アルゴリズムで処理することで、ユーザーの顔の表情を判断するというもの。

 

この説明を聞くと、アップルの「EyeSight」に非常に近いアイデアだと感じられます。Apple Vision Proにはユーザーの顔の形状をスキャンし、外側のディスプレイに映し出して対話時の違和感を軽減するEyeSightという機能が搭載されています。

 

しかし、メタが出願した特許によれば、心電図(ECG)、脳波(EEG)、光電式容積脈波(PPG)などのさまざまなセンサーで、ユーザーの心臓や血管の健康状態をモニターすることもできるとのこと。これらの機能は、メタのヘッドセットをApple Vision Proと差別化するのに役立つかもしれません。

 

Apple Vision Proは価格の高さもあって販売が苦戦していると伝えられています。メタがコストを押し上げるEyeSight風の機能を採用するかどうかは、Apple Vision Proの売り上げ次第ともいえそうです。

 

Source: Patently Apple via MacRumors