Microsoftが検索エンジン「Bing」に生成AIを用いた検索機能を導入することを発表しました。新たな検索画面ではAIによる検索結果の要約が最上部に表示され、すでに少数のユーザー向けにテストが始まっています。

Introducing Bing generative search | Bing Search Blog

https://blogs.bing.com/search/July-2024/generativesearch

従来の検索エンジンでは「○○ 意味」「○○ とは」といったように検索したい内容を単語ごとに区切って検索する必要があります。一方で生成AIを搭載したBingでは「○○ってどんな意味?」といったように自然な文章で検索することが可能。さらに、検索結果の一番目立つ部分に「検索結果をもとに生成AIでまとめた回答」が表示されます。

生成AI搭載Bingでの検索例はこんな感じ。まず、「What is a spaghetti western?(マカロニ・ウェスタンって何?)」という文章で検索します。



すると、「マカロニ・ウェスタン」が西部劇の一ジャンルであることがぱっとわかるようにまとまった回答が検索結果の最上部に表示されました。従来の検索結果は画面右側に表示されています。



要約には元となった記事へのリンクも含まれており、元情報に簡単にアクセス可能。



要約の下部にも元となった記事が並んでおり、その下にはさらなる解説が記載されています。



検索結果画面の全体像はこんな感じ。画面左側に「目次」、画面中央に「検索結果の要約」「元情報へのリンク」「関連する情報の要約」、画面右側に「検索結果」が表示されています。



なお、生成AIを用いた検索機能は「検索結果内のリンク数」を増やすように設計されており、初期テストでは「検索結果からウェブページへの流入数」を維持できることが確認されているそうです。