パラグアイ戦で得点に歓喜する日本の選手たち【写真:ロイター】

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パリ五輪の競技開始

 パリ五輪は現地24日、開会式に先駆けて複数競技が始まった。男子サッカーでは1次リーグで大岩剛監督率いる日本代表がパラグアイと対戦。5-0と大勝を収めた。MF三戸舜介、FW藤尾翔太が2ゴールの躍動。これがパリ五輪での日本勢白星1号となった。銅メダルだった1968年のメキシコシティー五輪以来となるメダル獲得へ、好スタートを切った。

 南米予選を1位突破した強豪パラグアイとの対戦。試合が動いたのは前半19分だ。スルーパスに抜け出した大畑がマイナス方向に折り返すと、三戸がトラップから右足でシュート。相手DFの股を通す形でニアサイドに決め、日本が幸先よく先制した。

 前半25分、平河が相手の10番ウィデル・ビエラに足を踏みつけられ、苦悶の表情を浮かべる。VARが介入し、主審がリプレー検証。マイクを通じてレッドカードがアナウンスされ、ビエラは一発退場となった。

 パリ五輪でレッドカードが出されたのはこれが初めて。日本は早い時間から数的有利な状況となった。しかしその後もプレーを続けていた平河はその後ピッチに座り込み、担架で運び出された。代わって佐藤恵允が出場した。

 前半を1-0で折り返した日本は、1人少ない相手に危ない場面も作られながらも凌ぐ。すると後半18分、斉藤のクロスからまたも三戸が得点。ヘディングでこの日2ゴール目を挙げた。さらに24分には山本がエリア外から放ったシュートが相手選手にあたってコースが変わり、大きな3点目。パラグアイを突き放した。さらに36分には途中交代の藤尾がヘディングで得点した。藤尾は42分にもゴールを決めて2得点をマークした。

 2000年以降、初戦に勝利した3大会(00年、12年、21年)はいずれも決勝トーナメントに進出している。04年アテネ大会では3-4で敗れている難敵を相手に大きな白星を挙げた。日本は現地27日にマリ、30日にイスラエルと予選リーグ残り2試合を戦う。

(THE ANSWER編集部)