アップルの有料動画ストリーミングサービス「Apple TV+」が視聴者の獲得に失敗し、ハリウッドへの支出を縮小していると、米ブルームバーグが報じています。

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Apple TV+は2019年11月にスタートしたサービスで、「Apple TV+ Originals」と呼ばれるオリジナルの映画作品やテレビシリーズを提供。Appleのウェブサイトや「Apple TV」アプリから視聴可能であり、日本でも月額900円で見ることができます。

 

ブルームバーグによれば、アップルはApple TV+のオリジナル番組に200億ドル(約3兆1000億円※)を投資したものの、効果が限定的だったそう。具体的には米国のテレビ視聴者のわずか0.2%しか獲得できておらず、Apple TV+の1か月の視聴者は「Netflix」の1日の視聴者よりも少ないとされています。

※1ドル=約155円で換算(2024年7月24日現在)

 

Apple TV+がスタートした当初は、オプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグ、ジェニファー・アニストンといった大物との契約を含め、注目度の高いプロジェクトやタレントへの投資が目立っていました。また、マーティン・スコセッシ、リドリー・スコット、マシュー・ヴォーンといった監督の映画に合計5億ドル(780億円)以上を費やしました。しかし、期待していたほど視聴者を獲得することができなかったのです。

 

アップルは現在、番組の前払金の削減、不振が続く作品の迅速な打ち切り、制作の延期など、より慎重に予算を管理していると伝えられています。果たして、Apple TV+はコストを抑えて、巻き返すことができるのでしょうか?

 

Source: Bloomberg