Bluetooth SIGは、Bluetoothの新機能「Auracast」に対応した施設が、Googleで検索・表示できるようになることを明らかにした。今後、導入施設ではフリーWi-FiのようにAuracastが利用できることを知らせる通知がスマホに届くようになるという。

Auracastは、公共の場などに複数台設置されているテレビや、空港のアナウンスなど、自分が聴きたい情報をスマホで選択して、自分のイヤフォンでそれらの音声を聴くことができるといった機能。同じ場所に居ても、各自がそれぞれ必要な音声、情報を選んで聴くことができる。

使用するには、施設の設備や各自のスマホがそれぞれAuracastに対応する必要がある。Auracastの規格は補聴器にも対応しており、従来の聴覚補助技術と組み合わせることで音声アクセシビリティを大きく向上させられる。

AuracastのGoogle検索対応は、今年5月にGoogleがアナウンスした機能アップデートで発表された。Bluetooth SIGは「これにより、Auracastが公共の場における次世代の聴覚補助技術となり、あらゆる人に対する音声アクセシビリティの向上をもたらす未来が近いことが、強く裏付けられている」とコメント。

将来的には、「Auracastブロードキャストオーディオが利用できる場所を訪れると、施設内にこの機能があることを知らせる通知が、現在の公共Wi-Fiに関する通知のようにスマートフォンに届くようになるでしょう」としている。