JAPAEAR「VINshin」

JAPANイヤホン製造は、レコードプレーヤーの基本的な機能を全部載せしたというターンテーブルJAPAEAR「VINshin」(バンシン)を7月19日より発売する。価格は24,800円。

ベルトドライブ形式で、ターンテーブルはアルミダイキャスト。回転数は33回転、45回転に対応する。プラッターはリスニング用途として作られているため、DJをするには不向きとのこと。ダストカバーを付属する。

ピッチコントローラーを搭載。ゴムベルトの経時変化によりピッチが変わってきても、ストロボでピッチを整えられる。

MMカートリッジ「AT-3600L」とシェルを同梱。ユニバーサルトーンアームを搭載し、カートリッジ交換に対応。交換後の針圧を調整するためのウェイトや、演奏中にターンテーブル内側に引き込もうとする力を解放するアンチスケーティングダイヤルも備える。

アームリフトとターゲットライトを備え、暗い部屋でもレコードに安全に針が落とせる。

フォノイコライザーを内蔵し、ライン出力から直接アンプ内蔵スピーカーに接続可能。Bluetoothも搭載し、ワイヤレスイヤフォンやワイヤレススピーカーとも接続できる。

ハウリング対策に、接地面がラバー仕様となっており、大きめのフットを採用した。外形寸法は450×145×360mm。重量は6.9kg。

夏のヘッドホン祭で、ポータブルアンプと共に展示予定

JAPANイヤホン製造は、製品導入の背景について、「レコードを買う若い人たちが世界的に増えている。調査によれば4割から5割のレコード購買層がレコードプレーヤーを所有しておらず、コンテンツはスマホで聴き、推しアーティストの作品をレコードという『手に取れるモノ』として所有している人が増えている」と分析。

「レコードの魅力は何十年も前の録音現場の『空間』を当時の録音手法で、波形として溝に刻みこみ、レコード針の振動によって掘り起こし、アンプで増幅し、スピーカーやヘッドホンでその『空間の再生』をすることにある。レコードプレーヤー『VINshin』は求めやすい価格でありながら、『空間の再生』をする事に少しこだわった」としている。

なお、VINshinは7月27日に開催される「夏のヘッドホン祭 mini2024」で、現在開発中のレコード用ポータブルアンプ「HAKUshin」やJAPAEARのイヤフォン「斬 shin」とともに展示する予定。同社は、今後アナログレコードの再生を軸の一つとした事業形成をしていくという。