上手なアピールは仕事の成功に繋がる?(画像はイメージ)

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 人事制度として「成果主義」を取り入れている企業は多いだろう。しかし、きちんと仕事をこなして成果をあげているのに、思うような評価が得られていないと感じる人も少なくないはずだ。ネット上では、“仕事上でのアピール”は必要なのかどうかについて議論になっていた。そこで今回は、仕事のアピールに対する様々な意見を参考に、上手なアピールの仕方を考えていこう。

●仕事上での「アピール」ってそもそも必要?



 そもそも仕事上で「アピール」は必要なのか? 自分の成果や頑張ったことをアピールすることに対して、「なんか嫌らしい感じがして気が引ける」「アピールに力を入れるのは良くないことのような気がする」「ゴマすりにしか思えない」と、あまり積極的になれないという声が多く上がっていた。

その一方で、上司や先輩の視点に立つと細やかな報告があった方が良いのではという意見もある。「上司や同僚は他人の仕事を全部把握してるわけじゃないし、アピールは最低限必要」「評価のためだけじゃなく、どんなことを考えてどこまでやったかの進捗の共有は大切」など、報連相の観点から必要と考えているようだ。

確かに業務を多く抱える上司であれば、部下全員の状況を把握することは難しいだろう。部下の方から進捗の報告をしてもらえると助かるという上司も多いはず。

とはいえアピールはやっぱり気が引けるという人は、アピールの仕方を工夫してみてはどうだろうか。ネット上では「アピールという捉え方ではなく、報告するという捉え方が大切」「状況や進捗具合の共有が結果的にアピールになるだけ。これを『アピールだからやらない』となると、仕事が混乱するよ」といったアドバイスが上がっていた。「あくまで報連相のつもりで行う」のが良いようだ。「きちんと報告してれば努力も伝わる。努力を理解してもらえないという人はただの『察してちゃん』だよね」との意見もあった。

 また「お礼」という手法を取る人もいるようで、「無事に仕事が完了しました! ご協力ありがとうございました」などの形で伝えている人もいる。

 過剰なアピールは印象を悪くしかねないが、実際にやったことはアピールするべきという意見も多い。仕事を円滑に進めるための手段と割り切って、上手にアピールの機会を作ってみてはいかがだろうか。(フリーライター・井原亘)

井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている