卵かけご飯のおいしさ倍増!捨てられる“しょうゆ粕”を万能スパイスに
2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、暮らしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
今回取り上げるのは、しょうゆを作る際に出る“しょうゆ粕”をアップサイクルしている岡宗晃さん(岡直三郎商店 取締役)。
岡さん:「私たちは江戸時代から続く木桶を用いた製法でしょうゆ作りを行っています。しょうゆの元となるもろみを絞った後に出てくるしょうゆ粕を用いて、しょうゆ風味の万能調味料を作りました」
伝統的な製法を受け継ぎながら手作業で作る醤油は、まろやかな風味で素材を引き立たせると長年愛されている。
岡さん:「弊社では年間約7万リットルのしょうゆを製造しています。そこから毎年約30トンのしょうゆ粕が生成され、そのうちの3分の1は廃棄していましたが、何か再利用できないかというところで、このスパイスを開発しました」
ニンニクやナツメグなどを加えて、スパイシーな味付けにしたこちらのスパイス。肉料理の下味に使ったり、卵かけご飯にかけるだけでおいしさが倍増する。
しょうゆ風味のスパイスで日本の伝統を守る岡さんが未来に叶えたい夢は?
岡さん:「1950年代ぐらいには約6000社あったと言われるしょうゆの製造元が、現在では約1000社にまで減少しています。アメリカ・タイ・マレーシアに(私たちが作る万能調味料の)輸出が始まったので、この万能調味料を通じて世界の方々に日本のしょうゆ文化を知っていただけるきっかけになると嬉しいです」