「DX180」

MUSINは、iBasso AudioのクアッドDACを採用したポータブルオーディオプレーヤー「DX180」を、7月19日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は78,210円前後。筐体色はブルー、グリーン、ブラック。予約は12日11時より受け付けている。

既発売モデルで、DACチップを8基搭載した「DX260」と同じDACマトリックステクノロジーをベースに、シーラス・ロジックの「Master HIFI」ラインのDACチップ「CS43131」を4基搭載したクアッドDACアーキテクチャを採用している。

CS43131は高いダイナミックレンジと低歪み率に定評があり、低電力性能と必要面積を抑えたDAC/AMPチップとのこと。DX180では4基のCS43131がシンクロして駆動することで、ダイナミックレンジは133dB、THD+N(全高調波歪)は-121dBを実現した。最大768kHz/32bitまでのPCMと、DSD 512のネイティブ再生ができる。

長年の開発技術と、培ったアルゴリズムを糧に第2世代に進化したFPGA-MASTER 2.0も採用。オーディオシステム・コントローラーとして、SoCへ直接オーディオ・データを要求し、シグナルの再現性と整合性を維持する大きな役割を持ち、2基のNDK製フェムトクロック水晶発振器により、オーディオ・クロック同期・生成し、完全な同期を経たシングル・クロックを実現する。

このFPGA-MASTER 2.0は、ピコ秒レベルの精密な制御も可能で、DACのクロック、データ調整・制御、FIRフィルターの構築を実行する。各DACチップを1クロックずらしてデータストリームを行なう「ディレイ・パラレル」により、2基のDACを独立して制御することが可能。ディレイ・パラレルにより、ハードウェア・アナログFIRフィルターを形成して、複数DAC間の差異をなくすことで、歪みの大幅な低減と、サウンドディテールの向上を両立したという。

出力ポートはラインアウト兼用の4.4mmバランスと3.5mmアンバランス。3.5mm同軸デジタル出力やUSB OTGデジタル出力も利用できる。2段階のゲインコントロールと5種類のデジタルフィルター、2種類のFIRフィルターを備え、最大出力レベルは4.4mmバランス接続時、Low Gainで4Vrms、High Gainで6Vrms。ノイズフロアは1.1μV以下(High Gain時)。

SoCはQualcomm Snapdragon 665で、OSはAndroid 13。システムレベルでSRCをバイパスすることで、専用アプリケーション「Mango Player」や音楽再生アプリケでも”Non-SRC”機能によるフルスペックサウンドを楽しめる。

低レイテンシーUSBコントローラーを採用したUSB DACモードも搭載。Bluetoothの送受信機能も備え、高品位なBluetoothレシーバーとしても使用できる。

連続再生時間は4.4mmバランス接続・Low Gain時で約15.5時間、ライン出力時で約30時間。充電時間は約1.5時間。本体前面にはシャープ製0.5型のフルHDディスプレイを搭載した。

ストレージ容量は128GB、RAM容量は4GB。筐体はアルミニウム合金製、DX260のインダストリアルデザインを継ぐ新規デザインを採用、バックパネルは着脱可能で、メーカーによるパーツ交換や内部基板へのアクセス時に、製品負荷を軽減したメンテナンスサポートが可能となっている。外形寸法は123×75×16mm、重さは206g。

また12日から8月25日の対象期間中に、DX180を国内正規流通店舗で購入した人を対象に「DX180早期購入者MUSIN君ケース1号プレゼントキャンペーン」を実施する。MUSIN公式LINEアカウントに友だち登録し、応募条件を満たした人全員にオリジナル商品の「MUSIN君ケース1号(PUグリーン or PUブラウン)」をカラーランダムでプレゼントする。

「DX180」(ブルー)

「DX180」(グリーン)

「DX180」(ブラック)