楽天シンフォニーは7月11日、AIを活用してオフィスなどの空間管理を自動化するIoT無人空間管理ソリューション「Rakuten NEO」を日本国内で提供開始することを発表した。

Rakuten NEO ロゴ

「Rakuten NEO」は、機械学習アルゴリズムとセンサー技術を組み合わせ、トランクルームやシェアオフィスなどの施設の無人運営や既存ビジネスの無人化などによるビジネスの運営効率化を支援するソリューション。オフィスや他の施設の管理効率化やコスト削減を通じて企業の人手不足問題を解決し、利益の最大化に貢献するとしている。

在庫検査、施設のアクセス制御、HVAC(暖房、換気、空調)や湿度管理などの運用システム制御を遠隔サポートするほか、不正アクセスや水漏れなどの緊急事態を迅速に検出し対応することも可能。これにより、最小限の人員で複数の施設をリアルタイムに管理することが可能。SaaS(Software as a Service)モデルとして提供され、導入企業は必要な機能を選択して利用できるため、コスト削減と効率的な運用が可能となる。

「Rakuten NEO」が最後に退出した人を検知し自動的に消灯する様子

「Rakuten NEO」は、楽天シンフォニーと韓国Alicornの提携により提供される。AlicornはAIを活用したIoT無人空間管理ソリューション「Alicorn Space AI」(ASA)を提供しており、韓国国内の大手企業を中心に採用。韓国以外での展開においては、楽天シンフォニーを通じ「Rakuten NEO」としてまずは日本市場をターゲットにサービス展開を開始し、将来的にはグローバル展開する計画だという。

日本での本格的な提供開始に先駆け、マリンボックスと導入検証を行った結果、ストレージソリューションにおいて人件費削減とサービス品質向上が実現されたという。さらに、「Rakuten NEO」を試験導入することで入退室や空調の遠隔管理をするほか、水漏れや火災などの警報をリアルタイムで受信することが可能になり、人件費の削減とサービス品質を向上させることに成功したということだ。

さらに「Rakuten NEO」はさまざまな施設において導入が期待され、人手不足問題の解決や効率的な施設管理の運用を目指すとしている。