奈良県公式Xによる注意喚起

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 奈良県で開催される夏のイベント「ライトアッププロムナード・なら」の偽サイトが作られていることが発覚。奈良県では7月8日、公式ホームページやSNSを通じて注意を呼びかけています。

 該当の偽サイトでは、奈良県関連団体が過去に使用していたインターネットドメインが再使用され、サイトデザインも本物そっくりに作られています。

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■ 本物そっくりに作られている偽サイト

 「ライトアッププロムナード・なら」(現在のドメインhttps://www3.pref.nara.jp/lightup/)は、奈良公園周辺にある世界遺産や歴史的建造物などを、夏季限定でライトアップするというイベント。2024年は7月20日から9月23日までの開催が予定されています。

 しかし、偽サイトに記載されている期間は7月13日から9月29日までと異なっています。これはどうやら2019年の開催日程をそのまま記載しているようですが、見た人が誤解しかねない表記。写真素材も本物と同じものが使われ、ページ自体が非常に公式サイトに似せて作られています。

 一部異なるのが、ページの下部にある「オンライン活動」という項目。オンラインカジノ「賭けっ子リンリン」という文字に誘導リンクが設定され、まるでイベントがオンラインカジノを推奨しているかのように見せかけています。

 編集部で確認したところ、この「偽サイト」はイベント名でGoogle検索をかけると上から2番目に表示される状態になっています(7月8日14時時点)。検索から「ライトアッププロムナード・なら」を調べるときには注意が必要です。

■ 原因は過去に使用していたインターネットドメインの再利用

 奈良県の発表によると、過去に奈良県関連団体が使用していたインターネットドメインが第三者によって再使用されていること、放棄したドメインの再使用自体に違法性はないとしつつ、ライトアッププロムナード・なら実行委員会が過去に開設していたホームページを無断で模倣し、オンラインカジノへと誘導していると指摘。

 奈良県はこの件について、「無断で模倣しているホームページは本県とは全く無関係ですので、ご注意ください」と、一切の関与を否定。注意喚起をすると共に、インターネットドメインの使用・放棄のルールを整備すると対応を発表しています。

 なお、編集部では偽サイトにある「賭けっ子リンリン」のリンク先も確認しています。誘導先は、実在するオンラインカジノ(運営会社の本拠地はマン島ダグラス)のサイトでした。現在、運営会社に対して、公式XのDMを通じて今回の事態について問い合わせしていますが、記事公開時点では回答がありません。届き次第、追記して更新する予定です。

【送信した質問】
・ウェブサイト○○(偽サイト)の所有者は誰ですか?
・あなた方は奈良県のウェブサイトのデザインを利用する許可を得ていますか?
・もしそうでない場合には、この問題にどう対応するつもりですか?
(質問は全て英語にて送信)

<参考・引用>
奈良県公式Xアカウント(@narakencyou)

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024070806.html