来月3日から新紙幣発行…対応状況は?
私たちが使っている「紙幣」が20年ぶりに刷新されます。
1万円札は渋沢栄一。5千円札は津田梅子。千円札は北里柴三郎の肖像となります。
新紙幣の発行は来月3日。残り1週間となりましたが、どこでもすぐに使える、という訳ではなさそうです。
(坂倉記者)
「山口市湯田温泉の温泉施設に来ています。入浴券などを購入するこちらの機械、すでに新しい紙幣に対応したものに交換されています」
「2023年の12月にもう発注をかけて、1月に施工させていただきました。私たちのサービスが1000円を基準にしているので紙幣でお会計する方がメインです」
ことし行くべき世界の52か所の3番目に選ばれた山口市。今後の観光需要への備えも整いました。
(おんせんの森 梅林威男取締役)
「早めに対応させていただいて快適に欧米の方が使っていただ けるような環境が整ったことはいいことかなと思っております」
一方で新紙幣への対応が7月に間に合わないところもあります。
路線バスなどを運行する宇部市交通局では57台のバスで、機械の交換が必要になりました。
(交通事業課古谷 信弘副課長)
「こちらの運賃箱の中のこちらのコードの先の部品になります。千円札が入った際に本物かどうかを検定する機械となっております。交換することで新札と旧札の両方の検定ができるようになります」
去年からメーカーと交換の準備を進めていたものの、予算の都合上ことし4月の契約となったことや、注文が全国的に急増したことから納期が11月になると伝えられました。
特に、空港からの利用客はICカードに現金をチャージすることも多く、交換されるまでの5か月は運転士が乗客の新紙幣を旧紙幣に交換することにしました。
(宇部市交通局)
「できるだけ早く交換してお客様にご不便をかけないようにしたいと考えております」
新紙幣への対応の遅れは県内各地さまざまな業界でみられていて、どこでもすぐに使える、という訳ではなさそうです。
旧紙幣は新紙幣が発行された後も引き続き利用できます。
財務省では「現在の紙幣が使えなくなる」などと騙った詐欺に注意するよう呼びかけています。