by duncan cumming

匿名で機密情報を公開する内部告発サイト・WikiLeaksの創始者であるジュリアン・アサンジ氏が、アメリカ司法省との取引で自身の容疑を認め、ロンドン郊外にあるベルマージュ刑務所から釈放されました。勾留期間は1901日間でした。



Julian Assange will be freed from prison in plea deal with DOJ | AP News

https://apnews.com/article/assange-plea-deal-wikileaks-justice-department-d329ba4614dbfa77b5eb968d07fd9bd0

WikiLeaksではさまざまな機密情報が公開されており、2010年にアメリカ国家安全保障局の機密文書や中国の漁船と海上保安庁の巡視船が衝突するムービーが公開されて大きく話題となりました。

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創設者であるアサンジ氏は2012年に、スウェーデンでの性犯罪の容疑で逮捕されました。アサンジ氏は「自分の身柄を拘束するための口実である」と主張し、保釈中にエクアドル大使館に逃げ込んで亡命。しかし、最終的にエクアドル政府との関係が悪化したために再び身柄を拘束されてしまいました。

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WikiLeaksの公式X(旧Twitter)アカウントは、「草の根の活動家、報道の自由を求める運動家、議員、政治的な垣根を超えた指導者たち、さらには国連にまで及ぶ世界規模のキャンペーンによって、司法省との長期にわたる交渉の場が生まれ、まだ正式には確定していない合意に至りました」と報告しています。

アサンジ氏はサイパン島で身柄を拘束されており、西太平洋のアメリカ自治領マリアナ諸島の連邦裁判所に出廷し、その後オーストラリアに送還される予定。アサンジ氏自身は、アメリカ本土への渡航に反対しているそうです。

司法省が裁判所に提出した書類によると、アサンジ氏は,「機密の国防情報を違法に入手し頒布することに共謀した」として、スパイ法違反を認める予定だとのこと。WikiLeaksによるとこれは司法取引であり、見返りにアサンジ氏は釈放され、妻子の元に帰ることができます。

アサンジ氏は逮捕されて以降、機密文書の公開をめぐって大量の訴訟を抱えていました。今回アサンジ氏が罪を認めることで、長年にわたる法廷闘争に終止符が打たれることとなります。

WikiLeaksは「アサンジ氏がオーストラリアに帰国するにあたり、我々の側に立って、我々のために戦い、彼の自由のために全力を尽くし続けたすべての人々に感謝します。アサンジ氏の自由は我々の自由です」と述べました。