AmazonがAIアシスタントの「Alexa」を大幅に改良していることが以前から報じられています。新たに、刷新されたAlexaの仮称が「Remarkable Alexa」であり、月額5〜10ドル(約800〜1600円)程度で提供される可能性があることが伝えられました。

Exclusive: Amazon mulls $5 to $10 monthly price tag for unprofitable Alexa service, AI revamp | Reuters

https://www.reuters.com/technology/amazon-mulls-5-10-monthly-price-tag-unprofitable-alexa-service-ai-revamp-2024-06-21/



Amazon Could Charge Up to $10/Month for Alexa - MacRumors

https://www.macrumors.com/2024/06/21/amazon-paid-alexa-plan/

プロジェクトに精通した情報筋がロイターに語ったところによると、Alexaの改良計画は社内で「Banyan」と呼ばれていて、新型のAlexaには「Remarkable Alexa」という名称が付けられたとのこと。

Banyanは植物の名前です。以下がBanyan。



by David Ashleydale

伝えられたところによると、Remarkable Alexaは生成AIを組み込んでいて、顧客に買い物のアドバイスをしたり、Uber Eatsの配達を注文したりできるとのこと。「買い物のアドバイスをする」という機能に関しては、Amazonが以前発表したテキスト型チャットサービス「Rufus」と同様のものだと指摘されています。

Amazonが「○○と○○の違いを教えて」などの質問に答えてくれる買い物アドバイスAI「Rufus」を発表 - GIGAZINE



2023年9月にデモンストレーションされたバージョンは、ロボットのような口調がなくなり、人間に近い会話ができるようになっていたとのこと。関係者は「製品版では何度も『Alexa』と呼びかける必要がなくなり、よりパーソナライズされたサービスを提供できるようになるかもしれません」と語りました。

Remarkable Alexaは無料版と有料版があり、有料版は5ドル〜10ドルの価格帯で検討されているとのこと。この価格はAmazonプライムとは別で請求される予定だそうです。また、Amazonは既存のAlexaを生成AIに対応させる無料のアップグレードを予定していると伝えられています。

Amazonはまた、Alexaを通じて操作できるホームオートメーションの刷新も図っており、ユーザーの行動を学習して好きなテレビ番組のためにテレビの電源を入れたり、朝のアラームが鳴った後にコーヒーポットの電源を入れたりすることができるようになるとのこと。ただし、一部の関係者は「このようなサービスが適切に機能するためには、顧客がAlexa対応デバイスを追加購入する必要があります」と指摘しているそうです。