Metaは、AIツールで作成された写真に「Made with AI(AI製)」というラベルを付ける施策を始めました。ところが、人間が撮影した写真にも「AI製」というラベルが付けられてしまったことがわかりました。

Meta is tagging real photos as 'Made with AI,' say photographers | TechCrunch

https://techcrunch.com/2024/06/21/meta-tagging-real-photos-made-with-ai/

誤ってAI製のラベルが付けられてしまったのは、写真家のピート・ソウザ氏が撮影した以下の写真です。ソウザ氏は「AdobeのPhotoshopを使ってトリミングをすると、その画像をJPEGとして保存する前にヒストグラムを平坦化しなければなりません。この処理が、Metaのラベル付けの引き金となったのかもしれません」と推測しました。



ソウザ氏は「腹立たしいのは、投稿時に『AI製』というチェックを外したにもかかわらず、Metaが勝手にラベルを付けてきたことです」とコメントしています。

他にも同様の報告が上がり、一部の人は「単にAIを使って『編集』しただけでラベルを付けるべきではない」と主張しているとのこと。

画像編集ツールは、画像を生成するにも、既存の画像からオブジェクトなどを消去するにも、いわゆる広義の「AI」を使用します。Metaは生成と編集の両方に生成AIを使った際にラベル付けをしているとの報告があり、一部の写真家はMetaに賛同して「AIツールの使用があればすべて開示されるべき」と主張しています。

Metaの説明によると、AI製のラベルは写真のメタデータなどを参照して付けているそうです。

MetaがInstagram・Facebook・ThreadsでAI生成された画像に対しラベル付けを行うことを発表 - GIGAZINE



テクノロジー系メディア・TechCrunchの取材に対し、Metaの広報担当者は「私たちの目的は、人々がAI製コンテンツを区別できるようにすることです。最近のフィードバックを考慮し、画像に使用されているAIの量をラベルに反映できるよう、アプローチを評価し続けています」と語りました。