あす6月開始!総理肝いりの「定額減税」は支持率アップに繋がらない?複雑面倒の声も
5月31日(金) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティーを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。金曜コメンテーターでMCPアセット・マネジメント チーフストラテジストの嶋津洋樹さんと、定額減税について意見を交わした。
岸田総理の肝いりの定額減税が6月から始まる。減税は1年限りで、1人あたり4万円。ただ収入や世帯構成によって、一度に減税される人もいれば、年末まで少しずつ減税が続く人などさまざまだ。所得税3万円と住民税1万円で減税の仕方も違い、もともとの納税額が少ない人は差額が給付される。
寺島アナ「減税にこだわるあまり、人によって受け取り方が異なる複雑なしくみになったと朝日新聞は指摘しています。明日6月になると定額減税が始まりますが、これが給付だったら「6月になったらお金入ってくるんだよね」と楽しみに繋がったんでしょう。ないよりあった方がもちろんいいんでしょうけれど、なんか実感がいっていう方も多いかと思います。給付でよかったんじゃないですかね」
嶋津「給付でよかったし、複雑だから面倒くさいとかできないって言っている消費税減税でいいですよね。(笑) これだけ面倒くさいのであれば多分変わらないか、むしろ消費税減税の方が分かりやすいんですよ。「私、減税やってますよ」って人に伝える必要もないじゃないですか」
寺島「究極を言えば、岸田総理は支持率をアップさせたいわけですよね。国民のためが第一でしょうけど、支持率アップはやぶさかじゃないでしょう」
嶋津「アップアップされてますね」
寺島(笑)
この定額減税は、納税者ごとに毎月の減税額や期間が異なり給付が必要なケースもあるため事務作業に膨大な手間がかかり、企業や自治体に大きな負担になっているという指摘がある。首都圏の中核市の担当者は「制度が複雑すぎる。事務負担が複数の部署にまたがり、市全体の作業量はものすごく増えている」という。
寺島「企業だって大変です。義務付けですよ、これ」
嶋津「岸田総理の政策は毎回、何をしたいのか、どういう国にしたいのか、どういうふうに変えたいのかがすごく見えにくい。と言うか、いろんなことに配慮する余り、元の目的が全く見えなくて、それが支持率の低下に繋がっちゃうという、これまでと同じパターンだなと思います」