Google検索ページに、AIによる検索結果の概要(AIオーバービュー)が表示され始めています。Googleが新たに公開した情報から、このAIオーバービューにも将来的に広告が表示されることがわかりました。

New ways Google AI can improve ads performance and creativity

https://blog.google/products/ads-commerce/ai-creativity-google-marketing-live/

Google launches new AI features to help retailers market products

https://blog.google/products/shopping/google-generative-ai-marketing-features-may-2024/

Google says ads are on the way for AI Overviews in Search | Android Central

https://www.androidcentral.com/apps-software/google-ai-overviews-ads-announced

Google公式ブログの投稿によると、GoogleはAIオーバービューの中で「検索とショッピング」に関する広告の表示を間もなく開始するとのこと。

例えば、「服のしわを取る方法」と検索したユーザーには、AIが生成した「しわの取り方」の解説が示されると共に、「Sponsored」とラベル付けされたしわ取り製品の販売ページが表示されることとなります。

Googleによると、AIオーバービューに含まれるリンクは従来よりも多くのクリック数を獲得しており、ユーザーは「AIオーバービューのリンククリックが質の高いものだった」と感じてリンク先サイトに長く滞在する可能性が高いそうです。

さらに、Googleが行った初期のテストでは、AIオーバービューの上下に表示される広告について「役立っている」という声が寄せられているとのこと。こうした状況から、Googleは間もなくアメリカのユーザーを対象にAIオーバービューの広告表示を始め、効果を測定する予定としています。

Googleはこのほかにも広告主向けのさまざまなAI機能を提供することを明らかにしています。

生成AIを用いた機能には、1枚の製品画像に「背景」を追加し、消費者にさまざまな印象を与えるというものがあります。このほか、1枚の画像から動画を作成する機能も提供されているとのこと。これらの機能は広告主向けツールの「Product Studio」で利用可能。Product Studioは記事作成時点でアメリカとカナダ、イギリスで提供されていて、今後数週間以内に日本とインドでも利用可能になります。



このほか、さまざまな体形の人が広告主の服を着るとどうなるのかを示す「仮想試着」や、数枚の画像から靴の360度ビューを作成する機能なども提供されるようになります。



Googleは「これらの最新AIイノベーションは、マーケティング担当者がより大胆に創造し、より早く成果を上げることを支援します」と述べました。