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『地獄の黙示録』(1979)や『ゴッドファーザー』シリーズなどの巨匠、フランシス・フォード・コッポラ監督の最新作『メガロポリス(原題:Megalopolis)』のティザー予告編が米国で公開された。

「帝国はいつ滅びるのか。ある恐ろしい一瞬で崩壊するのか? いや、違う。人びとが帝国を信じなくなる時だ」。公開された映像は、帝国の衰退について語るナレーションから始まる。描き出されるのは、コッポラのイマジネーションが縦横無尽に詰め込まれた、ローマ時代のレースから高層ビルの立ち並ぶ大都市、人びとの抗議、そして宇宙空間──。

物語の主人公は、大災害に見舞われ廃墟と化した現代アメリカの街を再建しようとする天才建築家セザール・カティリナ(アダム・ドライバー)。街には変化が必要だと主張し、理想の未来のためにユートピアを造ろうとするカティリナだが、利権に固執する市長フランクリン・キセロ(ジャンカルロ・エスポジート)と対立する。市長の娘ジュリア(ナタリー・エマニュエル)と恋愛関係にあったカティリナは、2人の間で揺れ動きながら、人類に真にふさわしいものを探し求め……。

ティザー映像は断片的なイメージと言葉によって構成されており、作品の全体像はいまだつかめないまま。しかし、「これが社会だ。これが我々が生きてゆく唯一の道なのだ」という言葉や、「我々の街を取り戻そう!」という叫び声、反復される抗議や暴動のイメージは、この物語が一種の“反乱もの”であることを予感させる。

本作は、コッポラが1980年代から構想してきた悲願の最新作。製作費1億2,000万ドルの一部を自己負担すべく、自身が所有していたワイナリーを売却するなど私財を切り崩した。5月16日(現地時間)にはカンヌ国際映画祭でのプレミア上映を控え、ティザー予告編の公開にあたっては、「私たちの新作『メガロポリス』は、これまで私が手がけてきた中でも最高傑作です」と自信を強調した。

なおワールドプレミアに先駆けて、本作はドイツ・スイス・オーストリアなどのドイツ語圏、イタリア、スペイン、イギリス、フランスでの劇場公開が決定。各地の配給会社がそれぞれの劇場公開権を獲得した(放送・配信権はコッポラ側が保留しているという)。ただし米によると、本作は米国公開後に海外展開がスタートする見込みだという。肝心の米国配給元は決まっていないため、プレミア後の動きに注目だ。

出演者はアダム・ドライバー、「ブレイキング・バッド」(2008-2013)(2019-)のジャンカルロ・エスポジート、『ワイルド・スピード』シリーズのナタリー・エマニュエルをはじめ、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフ、ジョン・ヴォイト、ジェイソン・シュワルツマン、タリア・シャイア、グレース・ヴァンダーウォール、ローレンス・フィッシュバーン、キャサリン・ハンター、ダスティン・ホフマンら。そうそうたる顔ぶれの豪華共演も楽しみだ。

映画『メガロポリス(原題:Megalopolis)』は2024年5月、第77回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア予定。

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