五輪出場を逃したU-23韓国代表【写真:Getty Images】

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大邱広域市の市長であるホン・ジュンピョ氏がSNSに投稿した内容に注目

 U-23韓国代表は、現地時間4月25日に行われたU-23アジアカップ準々決勝インドネシア戦でPK戦の末に敗れ、ベスト8敗退でパリ五輪出場権を逃した。

 大韓サッカー協会(KFA)は公式サイトに謝罪声明を掲載し、国内の市長から協会批判も出ている。韓国メディア「プレシアン」が反響を伝えた。

 韓国は前半15分に先制を許すなど、インドネシア相手に苦しいゲーム展開を強いられる。さらに、1-2とビハインドで迎えた後半21分、途中出場のFWイ・ヨンジュンがインドネシアDFジャスティン・ハブナーに対してチャージを仕掛けてイエローカードを受け、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)介入でオンフィールドレビューが行われると、一発退場となった。

 数的劣勢の韓国はそれでも後半39分、FWチョン・サンビンが個人技で持ち込んでゴールを奪い、2-2の同点に追い付く。後半アディショナルタイム8分に主審に執拗に抗議したファン・ソンホン監督がレッドカードで一発退場となったが、試合はそのまま延長戦に突入し、120分間で決着が付かずPK戦へ。互いに1人ずつ失敗し2周目の12人目までもつれたなか、失敗した韓国に対し、インドネシアは成功してPKスコア10-11で敗れた。

 10大会連続の五輪出場を逃した韓国。KFAは4月26日、公式サイトに「U-23アジアカップ準々決勝で敗れ、パリ五輪の本大会に進めなかったことについて、ファン、選手、そして国民の皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪声明を掲載した。

 大邱広域市の市長であるホン・ジュンピョ氏は4月26日、自身のフェイスブックに「『イ・ガンイン騒動』の時、生ぬるい対応で乱心ぶりを見せたが、(適切な)人間がいなくてオリンピック代表チーム監督を兼任させてこの事態を招いたのか?」と投稿。さらに、KFAのチョン・モンギュ会長に対しては、「『もらい逃げ』の(ユルゲン・)クリンスマン監督の違約金はあなたが負担して退け」と糾弾した。

 韓国ファンも「チョン・モンギュのせいで大韓民国サッカーの暗黒期だ」「チョン・モンギュ、ファン・ソンホンOUT」など激しく反発を見せていた。(FOOTBALL ZONE編集部)