浦和のオラ・ソルバッケン【写真:轡田哲朗】

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トレーニング後に定例の記者会見を実施

 浦和レッズのペア・マティアス・ヘグモ監督は、4月26日のトレーニング後に定例の記者会見を実施。

 ノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンについて「2週間後に試合に出る姿を見せられればと思う」と話した。

 ソルバッケンは昨年1月からイタリア・セリエAの名門ローマでプレー。セリエAでハーフシーズンを過ごして14試合1ゴール2アシストの成績だった。欧州の2023-24シーズンはローマが保有権を持ち、イタリアでリーグ戦に出場した後にギリシャ1部オリンピアコスに期限付き移籍していた。しかし、ギリシャでのリーグ戦では5試合ノーゴール、UEFAヨーロッパリーグでは3試合ノーゴールと不調だった。

 オリンピアコスとローマは23年12月末で期限付き移籍の打ち切りで合意。ただし冬の移籍市場で欧州の別クラブに移籍した場合、同一シーズンで3クラブ目になってしまうことから、シーズン制の違う日本でのプレーが現実的になった。そして、ローマから浦和に24年6月末までの期限付き移籍で加入している。沖縄県でのトレーニングキャンプでは、2月2日に名古屋グランパスと行ったトレーニングマッチでは45分間プレーしたが、それが最初で最後の対外試合への出場で、その後は負傷離脱がずっと続いている。

 4月16日の公開トレーニングでも完全別メニューだったソルバッケンだが、ヘグモ監督は20日のガンバ大阪戦後に「オラ・ソルバッケンもジョギングをはじめましたので、トンネルの奥から光が見えてきた気がします」と話していた。

 そして、この日の会見ではソルバッケンの状態について「今日はかなりポジティブな状況だった。来週中に練習へ合流できればと思う。1回合流できれば、そこからのステップは早いだろう。2週間後に試合に出る姿を見せられればと思う。我々にもたらしてくれるものはあるだろう」と話した。

 浦和はMF関根貴大、FW安部裕葵が離脱中で、FW松尾佑介は腰痛を抱えMF大久保智明は昨季クラブ・ワールドカップ(W杯)での負傷から復帰してきたばかり。そしてソルバッケンが合流できずに時間が流れていることからヘグモ監督も「ワイドのポジションに怪我人が多くなっているので、そこが私たちにとってチャレンジになっている。7人の怪我人がいて大畑歩夢が代表に行っている状況への対応が短期的にはチャレンジになる」と話したが、ついにソルバッケンが日本でそのベールを脱ぐ日がくるのか。

 2週間後となれば復帰の「Xデー」は、5月11日のアルビレックス新潟戦あたりになりそうだが、状況が注目される。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)