春に向け、暖かく風が強い日が増えてきました。2024年の花粉飛散量は全体で平年並みかやや多めとされていますが、“国民病”ともいわれる花粉症だけに、“平年並み”では悲報でしょう。通院していたり薬を服用していたりする人でも、マスクをはじめとする基本的な花粉対策アイテムは必携。また、花粉症にならないためにも、まずはアイテムで防御しましょう。

 

シーズン本番を前に、生活雑貨専門店のロフトで、おすすめの花粉対策グッズを教えていただきました。

 

携帯できるものが人気。
花粉対策グッズの傾向

近年、花粉に時期が重なるように飛散量が増える黄砂。花粉対策グッズは、黄砂のようなアレルゲンにも効果を発揮します。

 

毎年店頭に並ぶ花粉対策グッズ。なかでも注目の集まる商品の傾向について、ロフト広報室の岸里実さんに教えていただきました。

 

「毎年、気温が高くなるにつれて花粉対策グッズの問い合わせが増えていきます。2020年以降、コロナ禍でマスクの着用が浸透したこともあり、コロナ禍以前は花粉の時期にマスクを付けていなかった人も、予防のためにマスクを着けることへの抵抗が少なくなったのではないでしょうか。
新型コロナウイルスが5類感染症に移行して再び日常を取り戻したこともあって、外出の頻度が増えているかと思います。今年の花粉対策グッズのトレンドとしては、携帯を前提とした手軽に使えるクリームや、持ち運びしやすいコンパクトなスプレーに人気が集まっています」(ロフト広報室・岸里実さん、以下同)

 

花粉症に悩む方は年々増加傾向にあり、より症状を抑える効果が期待できる医薬品で対策する人が増えている様子。

 

「まだ花粉症の症状がない人、症状が軽度の人には事前対策ができるグッズをおすすめします」

 

環境省と厚生労働省の調査によると、2019年の時点で、花粉症の有病率は10年間で10%以上増加しています(出典=「環境省 厚生労働省 花粉症対策」)。現代病である花粉症は誰が発症してもおかしくはありません。個人差はあるものの、花粉を繰り返し接し、抗体の量が増えることで、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が出始めます。花粉に接する機会を減らすことが、将来の発症を遅らせるうえで重要になってくるようです。

出典=環境省・厚生省(松原篤 他 日本耳鼻咽喉科学会会報123-487図2)

 

ポイントは花粉との接触を予防するグッズを選ぶこと

「ロフトでは、花粉を寄せ付けない、花粉を取り除くことを目的としたグッズを中心に取り揃えています。日々の暮らしのなかで生活雑貨を上手に活用して、花粉の多くなる時期を少しでも快適に過ごしていただければと思います」

 

1.花粉を避ける

・衣服は花粉が付きにくい素材を選ぶ
「まずは花粉を身体や衣服に付着させないようにすることがおすすめです。繊維に凹凸があれば、より花粉が付きやすくなるのは言うまでもありません。そこでつるんとした繊維のものを選ぶようにしましょう。また、髪の毛にも花粉は付きやすいので、花粉の飛散が多い日には帽子を被る対策が効果的と言われています」

 

・花粉ガードグッズを肌に塗布する
「外出前であれば顔まわりに花粉ガードスプレーをしたり、クリームの粘着力によって鼻の穴からの花粉の侵入を防ぐグッズなどもあります。こまめに使用することで効果を持続させることができますので、外出の際には携帯することをおすすめします」

 

・顔にフィットするマスクとメガネをつける
下の図のように、鼻の中の花粉の量は、マスクなしメガネなしの場合では、通常のマスクとメガネをつけた場合の約3倍以上の花粉量が付くことが確認されています。つまり、マスクとメガネをすることは花粉対策として効果的。顔の形にあったマスクとメガネをつけるようにしましょう。

提供=日本医科大学耳鼻咽喉科研究データ

 

2.花粉を家の中に持ち込まない

・帰宅後は衣服をブラッシングし花粉を取り払う
「部屋に入る前に衣服に付着した花粉を払い落とすことが大切です。また、花粉は静電気により付着する性質もあるため、静電気除去機能の付いたブラシなどで花粉を落とすのがおすすめです。静電気による花粉を再び衣服に付着しにくくしてくれます」

 

・水洗いできるグッズを選ぶ
「帽子や洋服ブラシなどは水で丸洗いできるもののほうがより花粉を洗い落とすことができ衛生的です。花粉の多くなる時期には、こまめに洗濯や掃除をすることで効果的にグッズを使えます」

 

ロフトで揃う
手軽に使える花粉対策グッズ 9選

今季ロフトで販売されている花粉対策グッズ6点と、併せてマスクやメガネを着ける人が多くなるこの時期におすすめのグッズを紹介していただきました。

 

1.花粉がつきにくく落ちやすい帽子

milsa「花粉対策 バケットハット」
3,190円(税込)※渋谷ロフト、銀座ロフトなどで販売中

「花粉がつきにくく落ちやすい素材を採用しているこちらの帽子は、洗濯機で水洗いできるので、清潔に着用することができます。また、つば部分はUPF50+で紫外線遮蔽率も99%以上のため、春先から夏にかけての紫外線対策にも大活躍です」

 

2.化粧水感覚で使える美容成分配合の花粉ガードスプレー

アース製薬「アレルブロック 花粉ガードスプレー モイストヴェール」
想定価格998円(税込)

「ふんわりミストを髪や顔にスプレーするだでけで花粉・PM2.5・ウィルス・ハウスダストなどの付着を防ぎ、目・鼻・口からの侵入を予防することができます。4種類の保湿成分配合です」

 

3.無香料・無着色!タイプの花粉ガードスプレー

アース製薬「アレルブロック 花粉ガードスプレー こどもとつかえる」
想定価格998円(税込)

「3歳頃のお子さまから使うことのできる花粉ガードスプレーです。髪や顔だけでなく衣類の上からもサッと吹きかけられるので、服に花粉が付着するのを簡単に防ぐことができます」

 

4.鼻への塗布で花粉をキャッチ! 携帯に便利なチューブタイプのクリーム


オリヂナル「ももの花 花粉ブロッククリーム」
660円(税込)

「ワセリンベースのクリームを鼻の穴(入口から約1cmまで)に塗布することにより、花粉が鼻から侵入することを防ぐことができるクリームです。メントールとユーカリ精油が配合されているので、スッキリとした爽快感のあるつけ心地。外出時にカバンからサッと取り出して塗れるコンパクトさもポイントです」

 

5.衛生的に使える! 丸洗いできる洋服ブラシ


marna「毎日の洋服ブラシ」
1,480円(税込)

「木製の柄が多い洋服ブラシですが、こちらはプラスチック製なので水洗いが可能です。柔らかな豚毛を使用しており、帰宅時に玄関で軽く洋服についた花粉やホコリをやさしく払い落とします。毎日使うモノだからこそ、衛生面にも優れたものがおすすめです」

 

6.静電気を取り除き、衣類への花粉の付着を防ぐ洋服ブラシ


池本刷子工業 「花粉除去ブラシ」
1,650円(税込)

「静電気を除去する繊維を混毛しているので、払ったあとも静電気による衣類への花粉の吸着を予防します。カシミヤやモヘアのセーターなど、柔らかな衣類にも使うことができます。また、吸盤式のフックを付属しているので、花粉を家の中に持ち込まないよう、玄関先に置けて便利です」

 

マスクやメガネ着用時におすすめグッズ 3選

1.さっと拭くだけでくもり解消、くり返し使えるドライクロス


ソフト99コーポレーション「くり返し使えるメガネのくもり止めクロス」
418円(税込)

「花粉が飛散する季節はマスクとメガネを同時につける機会が増えますが、マスクからもれる息でメガネのレンズがくもってしまうことにお困りの方も多いはず。くもり止め成分をしみこませたドライタイプのクロスでレンズをさっと拭くだけで、くもりの要因となる汚れも落としながらメガネのくもりを解消します。約25回使えるクロスが3枚入っていて約75回使用できます」

 

2.耐久性に優れた高密着ジェルでレンズのくもりを防ぐ


ソフト99コーポレーション「メガネのくもり止め 濃密ジェル」
770円(税込)

「ジェルタイプのメガネ専用くもり止めは、効果が長時間持続しやすいのが特徴です。レンズの表と裏に1滴つけてティッシュペーパーで塗り込むだけ。乾かす時間も手間もいらずに、拭いたらそのままメガネをかけることができます。メガネ約100本に使用可能です」

 

3.花粉やほこりなどから乾燥肌を守るパウダー


BCL「乾燥さん 保湿力プロテクトパウダー」
1,870円(税込)

「化粧下地の上から肌を軽く抑えるようにポンポンとのせることで、季節的な乾燥による刺激や物質(花粉・PM2.5など)から肌を守り、潤いをキープします。ファンデーションや日焼け止めの上からも使うことができ、せっけんで洗い流せるのでお手入れもラクです」

 

 

近頃は、外出先や帰宅後にサッと使える手軽で便利な花粉対策グッズが多く揃っています。誰しもがなり得る「花粉症」ですが、事前の対策をすることがとても大切です。これを機に、自ご自身のライフスタイルにあった花粉対策グッズを手に取ってでかけましょう。

 

Store Data

渋谷ロフト

所在地=東京都渋谷区宇田川町21-1
電話番号=03-3462-3807(代表)
営業時間=午前11時〜午後9時
アクセス=銀座線・副都心線・半蔵門線・東急田園都市線「渋谷駅」A3番出口より徒歩3分、JR線「渋谷駅」ハチ公口より徒歩5分
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