大工、シェフ、電気技師…。意外な場所が即戦力を募集中!
最も寒い時期にはマイナス49℃になり、雪と氷で閉ざされた世界が広がる南極。そんな究極の地での生活を経験してみたい人に、またとないチャンスがやって来ています。
英国の南極地域観測隊(British Antarctic Survey、BAS)が求人募集を行っているのです。対象となるのは、大工、シェフ、電気技師、配管工、発電機技術者、船舶操縦士など。南極地域観測隊での仕事と聞くと、「科学者や海洋生物学者などの専門家ではないとできないのでは……?」と思うかもしれませんが、5つの科学研究拠点を持つBASの研究や、そこで働く人々の生活を支える、さまざまな仕事があるようです。
雇用期間は6か月〜18か月。給与は年2万7879ポンド(約535万円※)〜。研究拠点には宿泊施設もあり、そこでの宿泊費、食費、現地での専門衣服、旅費なども全て含まれていて、福利厚生もバッチリとのこと。南極に派遣される前にケンブリッジで訓練が必要な場合は、その分の追加手当も支給されます。
※1ポンド=約192円で換算(2024年3月22日現在)
BASの求人ページには、「素晴らしい景色、氷山、ペンギン、クジラ、アザラシに囲まれた氷の上での仕事は、最高の経験になるでしょう」と書かれています。
すでに南極で5年以上働き、日々の生活についてTikTokで発信している“南極最大のインフルエンサー”ことマティ・ジョーダンさんによると、そこでの生活は決してラクなものではなく、1年の半分は暗闇に覆われ、ときには強風や吹雪に襲われるそう。ただ彼は、「南極に行くたびに、自分がなぜ自分の仕事を好きなのか、なぜこの仕事をしているのかを思い出して謙虚な気持ちになる」と語っています。
また、登山家として現地で働いているマイク・ブライアンさんは、「毎日のように氷山が流れ、ペンギンやクジラを見られる。信じられないほど働きやすい場所」と語っています。
【主な参考記事】
MSN. British Antarctic Survey is recruiting chefs, plumbers, and electricians to work at the South Pole - so, could you live in an area where it’s dark for 24 hours a day?. March 19 2024