子ども&高齢者が「パック型液体洗剤」誤飲 死亡例も 国民生活センターが注意喚起
子どもや高齢者が、洗濯用の「パック型液体洗剤」を誤って飲み込む事故が発生しているとして、国民生活センターが公式サイトやX(旧ツイッター)の公式アカウントで注意を呼び掛けています。
2021年には死亡事故が発生
消費者庁と国民生活センターは2015年3月、子どもが洗濯用のパック型液体洗剤を握ったりかんだりしているうちに破れてしまい、口や目に洗剤が入る事故が発生していると注意喚起。しかし、その後も同様の事故が発生しているとして、3月13日に公式サイトなどで再度注意を呼び掛けました。
国民生活センターによると、子どもだけではなく、高齢者による洗剤の誤飲事故の情報も報告されているということです。2021年には、高齢者施設に入所していた80代の男性が、洗濯用パック型液体洗剤を誤って食べてしまい、死亡する事故が発生しています。
パック型液体洗剤の誤飲事故を防ぐために、国民生活センターは消費者に対して、次のようにアドバイスしています。
・子どもだけでなく、不用意に触ってしまう恐れのある人の手の届く所にパック型液体洗剤を置かないようにする。
・パック型液体洗剤を使用した後は、必ずふたなどをしっかり閉め、子どもなどの手の届かない場所にすぐ戻すことを習慣付ける。
・パック型液体洗剤をぬらさないよう気を付ける。
・子どもや高齢者などが誤って口に入れてしまい、洗剤などを飲み込んだ可能性がある場合や、目に入り、よく洗い流しても異常を感じる場合には、商品の成分が分かるパッケージなどを持って医療機関を受診する。
小さな子どもや高齢の人と同居している場合は、パック型液体洗剤の取り扱いに注意しましょう。