なんとも昭和感のある装飾が目立ったPDWのブースでは、escura(エスクーラ)ブランドのトイカメラやインスタントカメラなどを展示し、若い人から年配者まで幅広い世代に注目を集めていた。

昭和な雰囲気のPDWブース

ディスプレイもこだわっていた

○ミニチュアのトイデジカメをリリース

escuraは、レトロモチーフのインスタントカメラをラインナップしているが、新たに「retro-1」というデジカメを4月に発売する。価格は4,500円前後だ。

retro-1。このほかに赤色もある

指でつまめるサイズのトイカメラで、モニターなどは付いていない。フレーミングも確認できないので、データをパソコンなどに転送して見るまでは分からない、という点はフィルムカメラを思わせる。

ミニチュアカメラといった趣がある

デザインはポラロイドカメラ風で、ボタンはシャッターのみ。長押しで電源や静止画と動画の切りなどが行える。ファインダーに見える部分はLEDランプで、ファインダーではない。

ポラロイドのカメラがモチーフだろうか

上部の赤いボタンがシャッターボタンになる

解像度は1,280×960ピクセル。動画はVGAとスペックは昔のデジカメのよう。一方で、USB Type-C充電やmicroSDカード記録など、今風のスペックも備える。とにかく“カワイイ”というカメラだった。

USB Type-C端子とmicroSDカードスロットを装備

○チェキフィルムのカメラに新色

escuraといえば、チェキフィルムを使うカメラで有名だが、今回「instant 60s」に新色が登場した。鏡胴がゴールドになり、ロゴの部分がブルーのほか黄色のバージョンも用意する。価格は未定だが、6月に発売する。

こちらはロゴ部分がブルーのバージョン

一般的なinstax miniフィルムをセットし、シャッターレバーを押すと撮影できる。フィルムの排出はノブを回して行うため、本体に電池は不要となっている。

絞り値やシャッター速度(バルブ)が変えられる

背面。ストロボやファインダーも付属する

フィルムを排出しているところ

撮影例

こちらは従来のカラー。好評なため完売状態で、再生産を検討中という

○クラシックカメラ用のチェキアダプターも

ハッセルブラッドや二眼レフカメラに装着してチェキのフィルムに撮影できるアダプターも新発売する。

ハッセルブラッドタイプは、6月に36,000円前後で発売する。instax miniも使えるが、スクエアサイズのinstax SQUAREフィルムも使用可能となっている。

装着例

instax miniフィルムを使う場合は、ファインダーにマスクを入れてアスペクト比を合わせる

クランクを回してフィルムを排出する

アダプター単体

アダプターを開けたところ

撮影例

二眼レフ用のアダプターは、10月に3万円前後で発売する。カメラの裏蓋を外してアダプターを装着する。こちらはinstax miniタイプのみ使用可能。

アダプターを装着したところ

背面

フィルムを排出したところ

撮影例

同社は、フィルムやフィルムカメラもラインナップしている

武石修 たけいしおさむ 1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。 この著者の記事一覧はこちら