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●ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」第28弾を調査。カナダ・トロント『麺や颯 RYUS NOODLE BAR』の魅力を調べてみた

 いまや日本国内のみならず、世界中から至高の一杯を求めるラーメン好きが集まる大人気ラーメンアミューズメントパーク『新横浜ラーメン博物館』では、過去に出店を果たした約40のラーメン店を3週間のリレー形式で復活=再出店するスペシャルプロジェクト「新横浜ラーメン博物館30周年企画『あの銘店をもう一度”銘店シリーズ”』」を2022年7月より展開しています。

 第28弾となる今回の銘店は、2018年10月~2021年6月の約2年半に渡って営業を行った『麺や颯 RYUS NOODLE BAR』。カナダ・トロントで創業し、多くのカナディアンを魅了した極上のラーメン“カナダ流鶏白湯”が約2年7か月ぶりに復活するそうです。

『麺や颯 RYUS NOODLE BAR』とは?

『麺や颯 RYUS NOODLE BAR』は、日本とカナダの飲食店で腕を磨いた高橋隆一郎氏が2013年にトロントで開業したラーメン店。「甘い味を好むカナダ人の味覚に合わせながら、日本人が食べても美味しい本格的なラーメンを目指す」という困難にも思えるテイストを実現すべく、味の研究と試行錯誤を重ねる高橋氏でしたが、その努力が実って理想のラーメンが完成するに至りました。

 野菜を中心とした素材が持つ“甘味”を活かした味わいに加え、さまざまな宗教と思想が入り混じるトロントの土地柄を考慮して、スープのベースには鶏を採用するなど、並大抵ではない苦労の末に誕生したラーメンは、唯一無二の味わいを備えた「カナディアン鶏白湯」と呼ばれる一杯。なお、お店は現在もカナダ・トロントのブロードビュー通りにて営業しており、日本人や世界各国からの観光客、そして現地在住のカナダ人たちを大いに唸らせています。

試行錯誤の末にたどり着いた“カナディアン鶏白湯” 「RYUS鶏白湯ラーメン」

 お店の名前を冠した看板メニュー「RYUS鶏白湯ラーメン」は、長時間弱火で煮込んだ後に一晩寝かせて熟成させた良質な鶏と野菜を強火で炊いて仕上げた白湯スープを使用。鶏の旨みと野菜ポタージュの甘味、凝縮した魚介ダシのコクが調和した絶妙な味わいとなっています。

 麺は、スープとのバランスを考え自然な旨みと甘味を出すようにミネラル豊富な全粒粉を使用した中細ストレートが用いられています。美味しい白湯スープをしっかり纏い、滑らかな舌触りと歯応え、豊かな風味が口いっぱいに広がります。

 チャーシューは、豚バラ肉と低温調理で仕上げた鶏肉の2種類。水菜とメンマ、白ゴマ、さらにラーメンでは珍しい白きくらげと、香りのアクセントとしてレモンゼスト(すり下ろしたレモンの皮)がトッピングされています。なお今回の再出店では、前回の出店時に好評を博した「西京味噌薫る鶏白湯味噌ラーメン」なども提供される予定です。

まとめ

 思い起こせば『ラー博』卒業となった2021年6月は、いわゆるコロナ禍の真っ只中。現在とは比べ物にならないほど外出がままならない状況下にあり、また『ラー博』自体も休業や営業時間の短縮が行われたことにより、残念ながら他の銘店に比べてお店のラーメンを食する機会が少なくなっていました。

 その辺の事情も踏まえているのか、今回の『麺や颯 YUS NOODLE BAR』の再出店では通常(約3週間)よりも長期の32日間に渡って営業します。この機にぜひ『ラー博』へ足を運んで、多くのカナダ人たちを夢中にさせているハイブリッドな一杯を心行くまで楽しんでみてはいかがでしょうか。

●DATA

あの銘店をもう一度 ”銘店シリーズ” 第28弾 カナダ・トロント『麺や颯 YUS NOODLE BAR』

期間:2024年2月1日(木)~3月3日(日)
販売:『新横浜ラーメン博物館』地下1階
営:11:00~21:00、土日10:30~21:00(共にL.O.20:30)
https://www.raumen.co.jp/